総合経営Ⅰ
担当者植田 隆彦教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングMAN-403

授業の概要(ねらい)

日本企業の経営環境、日本の経営者が直面している課題について長期的な視点から理解を深め、常に経営的な視点で物事を考えられる社会人・ビジネスマンになるための基礎的な知識を修得します。
経済のグローバル化によって各国の相互依存関係が深まる一方、気候変動、パンデミック、金融危機など、さまざまなリスクの発生が懸念されます。
そのような背景を踏まえ、企業と企業を取り巻くステークホルダーとの関係も変わってきています。
本講義では複雑化する世の中において企業経営者はどのような課題に対応しなければならないのか、いろいろな側面から材料を提供し考えていただきたいと思います。

授業の到達目標

これまでに学んだ知識と本授業で修得した知識を総合的に用いることで実社会において課題解決能力を高められるようになる。
・企業経営の基盤となる、日本経済、世界経済の状況について理解する。
・日本企業が対応しなければいけない、収益力の向上、SDGs、ESG、コーポレートガバナンス、リスクマネジメントなどの課題全般について基本的事項を修得する。
・経済活動に関する報道、企業経営者の発言、企業がリリースする情報を理解し、議論、説明できる。

成績評価の方法および基準

中間テスト30%、期末テスト50%。課題提出および授業への貢献度など20%。
課題提出は7-8回を予定。LMSもしくは授業内で実施します。中間テスト、期末テストについては授業内での実施を予定していますが履修者数などの状況によってはLMSで実施する可能性があります。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『サステナブル経営と資本市場』北川哲雄、佐藤淑子、松田千恵子、加藤晃日本経済新聞出版社
参考文献『ESG経営を強くするコーポレートガバナンスの実践』松田千恵子日経BP社

準備学修の内容

授業の進行に合わせて、次に取り上げるキーワード、授業の概要などを紹介します。事前に調べて内容を確認するなど理解を深めておいてください。

その他履修上の注意事項

授業では日々起こっている経済事象について随時取り上げて説明するようにします。日本経済新聞の購読をお薦めします。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション。1960年以降の日本経済・世界経済の推移。
第2回日本経済の課題:少子高齢化、財政赤字、低成長、地域経済、国際収支。
第3回世界の中の日本:世界経済における日本のポジション。主な国際協調の枠組み。
第4回成長へのシナリオ1:主な経済団体、政府の成長戦略、ソサイェティ5.0、ガバナンス改革。
第5回成長へのシナリオ2:主な対外経済連携協定。IPO:新規上場。(オンライン授業)
第6回成長へのシナリオ3:企業買収(M&A)の仕組み、最近の動向。
第7回成長へのシナリオ4:ROE経営(資本コスト、ROICを活用した経営)。
第8回まとめと中間テスト
第9回SDGs:持続可能な開発目標(SDGs)の概要、日本政府の対応、企業の取り組み
第10回ESG投資1:資本市場の枠組み、年金制度、投資信託
第11回ESG投資2:責任投資原則、スチュワードシップコード
第12回ESG投資3:ESG投資、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の役割
第13回環境(E):気候変動対応(パリ協定、TCFD、グリーンボンドなど)
第14回社会(S):多様性、働き方改革、人権
第15回まとめと期末テスト