産業・企業演習Ⅱ
担当者関根  勇教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングSEM-402

授業の概要(ねらい)

本講では、主にICT(情報通信技術)産業とICT企業を対象にした実践的な講義を行います。一昨年、日本政府内にデジタル庁が新設されましたが、スイスのビジネススクールIMDが毎年行っている世界各国のデジタル競争力調査では日本は第28位(2021年)に甘んじいます。デジタル化の遅れが日本経済の生産性低迷の大きな原因となっており、ICT企業だけでなく、全ての企業にとって、AI(人口知能)やIoT、ビッグデータ、ロボットといったICTを活用してのビジネスモデルの変革を行う「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」は喫緊の経営課題となっています。
産業・企業演習Ⅱ(後期)では、GAFAM(現AAAMM)といった米国巨大ICT企業から、2010年代以降台頭したテスラやネットフリックスといったデジタル技術を駆使して一気に市場を席巻した企業群を、「ビジネスモデル」の視点から分析し、ビジネス全般への示唆を探索します。また、前期の授業アンケートの中で、「後期授業では社会人として役に立つ授業もしてほしい」「ビジネスを行った際の失敗談や成功談についても話してほしい」「社会に出るにあたっての不安や疑問点なども”質問コーナー”を作って答えて欲しい」といった要望がありましたので、出来る限り授業の中で応えていきたいと思います。

授業の到達目標

①ICT(デジタル技術)を使った企業競争力向上について理解し、デジタルトランスフォーメーション(DX)を説明できる。
②GAFAM(現AAAMM)等の主要ICT企業のビジネスモデルを理解し説明できる。
③新社会人としての心構えやキャリア形成の基本的な問題意識を醸成する。

成績評価の方法および基準

期末レポート(4つの設問):80点満点
中間レポート:20点満点
QUIZへの回答:20点満点(2点満点×10回)
合計120点満点 成績評価は出来る限り「透明性」「納得性」を上げていきますが、上記に「授業への出席率」や「授業への貢献(質問)」を加味して最終評価となります。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 授業用テキストを毎回LMSにアップロードします。関根勇
教科書ビジネスモデルの経営学関根勇共同文化社
参考文献経営戦略4.0図鑑田中道昭SB Creative
参考文献GAFA Next Stageスコット・ギャロウェイ東洋経済新報社

準備学修の内容

・本講では、出来る限り、テキストを授業前に、録音した授業内容を授業後に、LMSにアップロードしますので、予習・復習に活用してください。(但し、履修生以外への転用・転載は厳禁です)
・必要に応じ、関連新聞記事のコピーを授業中配布するため、必ず読んで復習してください。

その他履修上の注意事項

・本講では、就活の面接や内定先企業が開催する事前研修参加等でやむを得ず授業を欠席する場合は、LMSにアップされたテキストと授業採録音声の視聴を条件として、「公休」として扱います。但し、回数制限などもありますので、具体的には第1回授業で説明します。
・授業内容や社会人としてのキャリア形成等に関する質問を積極的に受け付けます。授業で取り上げられた質問をしてくれた質問者に対しては、「授業への貢献点」として5点を加点します。但し、加点評価は1人1問までとします。質問者の氏名を公表することはありません。質問はeメールを通じて行ってください。質問先メールアドレスは、授業の中で開示します。

授業内容

授業内容
第1回前期授業の振り返り、後期授業のスケジュール
就活に役立つ時事問題
第2回ビジネスモデルとは?
ICT企業のビジネスモデルの変遷とビジネスモデルの定石
第3回アップル社のビジネスモデル
第4回アマゾン・ドットコム社のビジネスモデル
第5回アルファベット社(グーグル)のビジネスモデル
第6回メタ・プラットフォームズ社とマイクロソフト社のビジネスモデル
第7回テスラ社のビジネスモデル
第8回ネットフリックス社のビジネスモデル
第9回GAFAM(AAAMM)のビジネスモデルのまとめとeビジネスの成功要因
日本から何故GAFAM(AAAMM)のようなICT企業が出なかったのか?
第10回新社会人の皆さんへ①
「モチベーション」を考える
第11回新社会人の皆さんへ②
「リーダーシップ」を考える
第12回新社会人の皆さんへ③
「お金の話:投資と貯蓄」を考える
第13回新社会人の皆さんへ④
「イノベーションと多様性(ダイバーシティ)」を考える
第14回新社会人の皆さんへ⑤
「失敗」を考える
第15回リモート授業:期末レポートの「4つの設問」解説