行動規範論Ⅱ
担当者後藤 玲子教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングPHE-104

授業の概要(ねらい)

正義原理は複数の価値をさまざまなウエイトでバランス付ける基本ルールを指す。そもそもどのような価値をバランス付けるべきなのか、それらをどのようなウエイトでバランス付けるべきなのか、を考察するために、2つの自由・多様性・差異の平等・衡平性・尊厳などの概念について学ぶ。

授業の到達目標


行動規範論Ⅱにつづいて、本講義は、経済哲学・政治哲学の読解を通じて、<正義>と<経済>に関するわたしたちの直観や常識を
批判的・総合的にとらえ返すことを目的とします。講義中のノートをしっかりとれること。

成績評価の方法および基準

期末試験・小レポート・ノート(授業の内容を各人ノートしてください。ときどき集めて見ます)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『潜在能力アプローチ』 アマルティア・センーー経済学と倫理学後藤玲子
鈴村興太郎・後藤玲子
岩波書店
実教出版

準備学修の内容

その他履修上の注意事項

授業内容

授業内容
第1回ジョン・ロールズとアマルティア・センについて
第2回衡平性と効率性について
第3回所得アプローチ:財と所得と資源をいかに分配するか
第4回機能アプローチ:行い(doing)/在りよう(being)をどのように実現するのか
第5回効用アプローチ:快苦と願望と慎慮をどんな風に享受するのか
第6回自立と自律について
第7回消極的自由と積極的自由について
第8回機会の平等と結果の平等について
第9回人間の尊厳と個人の尊厳について
第10回小括・質疑・ディスカッション
第11回福祉的自由への権利
第12回人権について
第13回ルソー・ヒューム・ゲーム理論の哲学
第14回ケイパビリティにもとづく社会的選択
第15回総括・討議