経済史概論Ⅱ
担当者清水 雅大教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [経済学科]
科目ナンバリングECH-102

授業の概要(ねらい)

 現代世界における支配的な経済システムである資本主義は、物質的な豊かさをもたらした一方で、深刻な労働問題や経済格差、環境破壊を生み出している。このような資本主義社会を客観的批判的に再考し、より良い経済生活についての見通しを得るために、資本主義の史的展開を学ぶことは不可欠である。経済史概論Ⅱでは、主に近代の西ヨーロッパおよび北アメリカ地域における産業革命を取り上げ、工業化の過程について学ぶ。

授業の到達目標

・近代資本主義の確立過程について、経済史的な概念を正確に理解したうえで説明することができる。
・近代資本主義の特徴を理解し、これを客観的批判的に考察することができる。

成績評価の方法および基準

平常点40%(課題への取り組み、授業への参加度)
定期試験の成績60%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書エレメンタル欧米経済史馬場哲・山本通・廣田功・須藤功晃洋書房、2012年
参考文献人新世の「資本論」斎藤幸平集英社、2020年

準備学修の内容

・高校世界史の欧米近代史の分野を復習しておくこと(授業では高校世界史の知識を前提に講義します)。

その他履修上の注意事項

・「経済史概論Ⅰ」を履修していること。
・授業では毎回指定教科書を使いますので、受講する場合、教科書の購入は必須です。期末試験では教科書のみ「持ち込み可」とします。
・授業中の迷惑行為(私語、飲食、携帯電話、遅刻・途中退室など)は厳禁です(守られない場合には受講を認めない)。
・積極的・主体的な授業参加を求めます。

授業内容

授業内容
第1回〈オリエンテーション〉
 経済史概論Ⅱで学ぶこと(概要、目的、方法)、テキスト、成績評価、受講上の注意について
第2回「最初の工業国家」イギリス
第3回イギリスの工業化と人口・農業・商業
第4回イギリス産業革命とその帰結
第5回ヨーロッパ大陸の産業革命
第6回小括と課題
第7回アメリカ合衆国の独立
第8回アメリカ合衆国の産業革命
第9回「パックス・ブリタニカ」の時代
第10回第二次産業革命の時代
第11回世紀転換期のイギリス経済
第12回世紀転換期のドイツ・フランス経済
第13回世紀転換期のアメリカ経済
第14回【オンライン講義】グローバル資本主義について
第15回まとめと定期試験