担当者 | 井内 正敏教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [経済学科] | |
科目ナンバリング | ECP-402 |
本講義は、主要な経済理論と重要な経済データを用いながら、総合的に、日本経済や世界経済の動向と現在の課題を明らかにするとともに、わが国のそれぞれの経済主体においてどのような対応が必要であるかについて考察することを目的としています。
総合経済Ⅱでは、主にミクロ経済学の応用分野を中心に、企業や家計などの分野ごとに現状と課題を整理した上で、今後の見通しや望ましい対応の方向について検討していきます。
①学生は、ミクロ経済学の主要理論を理解し説明できる。
②学生は、政府が公正で健全な市場の形成に果たす役割を、経済理論に基づいて説明できる。
③学生は、日本経済及び世界経済の現状を、理論とデータに基づき説明できる。
④学生は、日本のミクロ経済政策の課題と現状を説明できる。
⑤学生は、日本の対外経済関係と政策について、国際経済に関するデータに基づいて説明できる。
(1)期中に実施する小テスト(到達目標①、②、③、④、⑤)30%
(2)期末に課すレポート(到達目標①、②、③、④、⑤)70%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 日本の消費者政策 | 樋口一清・井内正敏編著 | 創成社 |
参考文献 | ミクロ経済学(第3版) | 伊藤元重著 | 日本評論社 |
参考文献 | 行動経済学入門 | 多田洋介著 | 日本経済新聞出版社(日経文庫) |
参考文献 | 非対称情報の経済学 | 薮下史郎著 | 光文社(光文社新書) |
レジュメと教科書を用いて講義を行います。毎回の授業の最後に、次回の講義内容の主要テーマを提示しますので、関連する経済用語や経済データを自ら調べた上で、主要テーマに関する自らの見解をノートに記述しておいてください。
また、次回授業までにレジュメやノート等を用いて経済用語や経済データの活用法を復習した上で、再度、自らの見解を小レポ―トとしてノートにまとめてください。
毎回の授業について、予習と復習にそれぞれ1時間ずつあてることを想定しています。
日頃より新聞や雑誌などの経済記事に関心をもつとともに、報道される様々な経済問題に対して、どのような主体がどのように対応すべきであるかについて、自らの考えをまとめる習慣を身につけてください。
第14回の授業はオンライン授業(LMSによるオンデマンド形式)になります。
回 | 授業内容 |
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第1回 | イントロダクション:需要と供給、価格メカニズムと市場均衡 |
第2回 | ミクロ経済理論のエッセンス(1):効用最大化と需要曲線、利潤最大化と供給曲線、余剰分析 |
第3回 | ミクロ経済理論のエッセンス(2):市場取引と資源配分、部分均衡分析と一般均衡分析 |
第4回 | 市場と消費者:情報の不完全性と限定合理性、コンシューマー・リテラシー |
第5回 | 市場と企業:企業の義務・責任・貢献、消費者志向経営 |
第6回 | 消費者と企業:情報力と交渉力の格差、情報の非対称性と取引費用 |
第7回 | 市場の失敗と政府の役割:競争政策、環境政策、消費者政策 |
第8回 | 公正で健全な市場のためのルール:ミクロの経済政策、ハードローとソフトロー |
第9回 | デジタル化の現状と課題:企業経営とデジタルトランスフォーメーション、消費者取引とデジタルプラットフォーム |
第10回 | 少子・高齢化の現状と課題:雇用問題や消費者問題を中心に |
第11回 | グローバル経済化の現状と課題:経済格差問題や経済安全保障問題を中心に |
第12回 | 持続可能な開発目標(SDGs)と日本の役割 |
第13回 | コロナ禍の下の日本経済と世界経済 |
第14回 | 経済社会の健全な発展と経済学:エビデンスに基づく政策立案(EBPM)、行動経済学や情報経済学等の活用(オンライン授業:LMSによるオンデマンド形式) |
第15回 | まとめ:データや理論の実社会での有効な活用法 |