担当者 | 小川 有希子教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [法律学科 2017年度以前] | |
科目ナンバリング | NFL-301 |
医事法は、憲法、民法、刑法、行政法など複数の学問領域にわたる学際的な視点を要する科目です。さらに、現行法がない、あるいは不十分な領域については、立法政策的な視点も求められます。この授業では、医療と法に関する具体的な事例をもとに、学説や重要判例について理解を深め、国民の生命・健康を保障するためのよりよい制度のあり方について検討します。
医事法Ⅰは、複合的な法制度(法分野)に関する知識を修得することを目的に設置されいます。
具体的には、以下2点を到達目標とします。
①医療と法に関する様々な事例から法的課題を捉えることができる
②①の課題を検討するために必要な基本的な法律知識を修得する
授業への参加、貢献状況 30%
期末試験 70%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『ブリッジブック医事法〔第2版〕』 | 甲斐克則編 | 信山社 |
参考文献 | 『医事法判例百選〔第2版〕』 | 甲斐克則・手嶋豊編 | 有斐閣 |
[予習]30分(目安)
①教科書の指定範囲を読み、青字になっている重要な用語やテーマについて、参考書や法律用語辞典等で確認してノートにまとめる。
②教科書の指定範囲で紹介されている裁判例を、判例集やデータベースで入手し、事案の概要を把握しておく。
[復習]60分(目安)
①教科書の設問(CASE)について検討するために必要な知識や判例を整理する。
②不明な点や納得できない点が残っている場合は、期末試験までに解消する。
憲法、民法(契約法、不法行為法を含む)、刑法(総論・各論)を修得していることを前提に授業を行います。行政法を履修済みないし履修中であると、なお望ましいです。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス 医事法の意義と基本原理① ・医事法とは ・医事法の基本原理 |
第2回 | 医事法の意義と基本原理② ・医師と患者の関係ー診療契約の性質 |
第3回 | 医療制度と行政規制 |
第4回 | 医療行為と刑事規制 |
第5回 | インフォームド・コンセント① ・インフォームド・コンセントとは |
第6回 | インフォームド・コンセント② ・インフォームド・コンセントの限界 |
第7回 | 医療情報① ・医療情報とは ・関連法令 |
第8回 | 医療情報② ・医療情報をめぐる近年の問題状況 |
第9回 | 治療行為 |
第10回 | 人体実験・臨床研究・臨床試験 |
第11回 | 医療事故と医療過誤(民事) |
第12回 | 医療事故と医療過誤(刑事) |
第13回 | 医療事故と届出義務・被害者救済 |
第14回 | 薬害 |
第15回 | まとめ(オンライン) |