担当者 | 大野 雅子教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [外国語学科 2016年度以前入学] | |
科目ナンバリング | LIE-102 |
この授業においては、イギリスの児童文学の中から、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』、C.S.ルイスの『ナルニア国物語』、P.L.トラヴァースの『風にのってきたメアリー・ポピンズ』、J.K.ローリングの『ハリー・ポッターと賢者の石』を取り上げ、その内容と英語表現を分析する。これらの作品において、主人公たちは現実世界からファンタジーの世界へと移動し、そこで様々な冒険を行う。現実世界とファンタジーの世界との間を行き来するための「扉」の機能を果たしているものは、アリスにとってはウサギの穴、ハリー・ポッターにとってはキングス・クロス駅のプラットフォームの壁である。このような「扉」とは何なのか。また、現実世界とファンタジー世界との関係性とはどのようなものなのか。原作とその映画化とを比較しながら、考察する。授業は部分的に英語で行う。学生の理解度を確認するために、毎回の授業後半で、説明した内容に関して英語で質疑応答する、コメントを書く、プレゼンテーションを行うなどのアクティビティーを実施する。
1. イギリス児童文学に関しての知識を修得する。
2. 文学を批評的観点から読むことによって思考力を養う。
3. 英語の速読力を身につける。
4. 英語のリスニング力を増強する。
5. 英語の発信力を身につける。
授業内発表 と授業内提出物60%、中間テスト20%、期末テスト20%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | ふしぎの国のアリス | ルイス・キャロル | 講談社英語文庫 |
参考文献 | 鏡の国のアリス | ルイス・キャロル | 講談社英語文庫 |
参考文献 | 不思議の国のアリス | ルイス・キャロル | 角川文庫 |
参考文献 | 鏡の国のアリス | ルイス・キャロル | 角川文庫 |
参考文献 | ライオンと魔女-ナルニア国物語 | C.S.ルイス | 講談社英語文庫 |
参考文献 | ライオンと魔女-ナルニア国物語 1 | C.S.ルイス | 岩波少年文庫 |
参考文献 | カスピアン王子の角笛-ナルニア国物語 2 | C.S.ルイス | 岩波少年文庫 |
参考文献 | あさびらき丸東の海へ-ナルニア国物語 3 | C.S.ルイス | 岩波少年文庫 |
参考文献 | 風にのってきたメアリー・ポピンズ | P. L.トラヴァース | 岩波少年文庫 |
参考文献 | 帰ってきたメアリー・ポピンズ | P. L.トラヴァース | 岩波少年文庫 |
参考文献 | ハリー・ポッターと賢者の石 | J. K.ローリング | 静山社ペガサス文庫 |
授業で扱う作品の抜粋を配布する。配布プリントの英語を読み、知らない単語を辞書で調べてくる。また、作品全体を把握するため、また、背景となる知識を習得するために、上であげた参考書を読んでおくことが望ましい。
積極的に授業に参加することが重要である。15週間積極的に授業に参加すれば、確実に英語力が伸びていることを実感するであろう。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 授業説明 |
第2回 | 『不思議の国のアリス』(1)ウサギを追いかけて |
第3回 | 『不思議の国のアリス』(2)公爵夫人の家で |
第4回 | 『不思議の国のアリス』(3)チェシャ猫 |
第5回 | 『不思議の国のアリス』(4)お茶会 |
第6回 | 『不思議の国のアリス』(5)トランプの兵士たち |
第7回 | まとめと中間テスト |
第8回 | 『ナルニア国物語』(1)ライオンと魔女 |
第9回 | 『ナルニア国物語』(2)カスピアン王子の角笛 |
第10回 | 『ナルニア国物語』(3)あさびらき丸東の海へ |
第11回 | 『メリー・ポピンズ』 |
第12回 | 『メリー・ポピンズ リターンズ』 |
第13回 | 『ハリー・ポッターと賢者の石』 |
第14回 | イギリスの児童文学 |
第15回 | まとめと復習 |