| 担当者 | ﾘﾈﾍﾟ ｱﾝﾄﾞﾚ教員紹介 | |
|---|---|---|
| 単位・開講先 | 選択 2単位 [資格科目] | |
| 科目ナンバリング | CUA-102 | |
文化人類学は、文化を理解するための１つの方法論で、日本、世界をとりまく文化・思想に関する知識を理解する大切な方法である。象徴（シンボル）、儀礼に焦点をあてて、有名な文化人類学者の研究や出版を紹介しながら、文化人類学の展開を読み解く。文化人類学の基本概念は広く人文学の分野（歴史学、社会学、政治学など）に取り入れられているので、どの学部に所属していても知識を身につけられる。授業は日本語で行い、資料等も日本語のものを用いている。互いにディスカッションもしながら楽しんで文化人類学に触れることを目標としている。
・文化人類学の展開についておおまかに説明できる
・文化人類学の著名な研究書について知識を持っている
・カルチュラル・セオリーの論争を背景とするキーコンセプトを理解する
・テレビや新聞での理論の背景がわかるようになり、自分でも理論の構築ができるようになる
・平常点（10％）講義への積極的参加と、発言などを総合的に評価する
・リアクションペーパーへの回答（40％）
・期末テスト（50％）正当な理由なく試験を受験しなかった場合、０点の評価となるので注意すること
| 種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
|---|---|---|---|
| 教科書 | 『はじめて学ぶ文化人類学ー人物・古典・名著からの誘い』 | 岸上伸哲 | ミネルヴァ書房、2018年 |
| 教科書 | リーディングのプリントを作成し、授業中に配布する予定。 | ||
| 参考文献 | 授業内に適宜紹介する予定。 |
・授業の準備と復習で約2時間を理想とする
・授業内で説明する教科書の範囲を読む
・文化人類学の理論に関する課題に取り組む
・授業内に指摘した専門用語を辞書・辞典で調べる
・興味を持って積極的に参加する
・授業の使用言語は日本である
| 回 | 授業内容 |
|---|---|
| 第1回 | ① テーマ：オリエンテーション（講義の概要、講義の進め方、講義ノートの取り方について学ぶ） ② 授業形態：講義 |
| 第2回 | ① テーマ：ヴィクター・W・ターナー『通過儀礼：構造と反構造』（儀礼論について学ぶ） ② 授業形態：リアクションペーパーの発表、講義、朗読、グループ・ディスカッション |
| 第3回 | ① テーマ：ヴィクター・W・ターナー『通過儀礼：構造と反構造』（「コミュニタス」という概念について学ぶ） ② 授業形態：リアクションペーパーの発表、講義、朗読、グループ・ディスカッション |
| 第4回 | ① テーマ：デイヴィッド・M・シュナイダー『アメリカの親族関係（American Kinship）』（象徴論について学ぶ） ② 授業形態：リアクションペーパーの発表、講義、朗読、グループ・ディスカッション |
| 第5回 | ① テーマ：クリフォード・ギアツ『文化の解釈学』（解釈人類学について学ぶ） ② 授業形態：リアクションペーパーの発表、講義、朗読、グループ・ディスカッション |
| 第6回 | ① テーマ：クリフォード・ギアツ『文化の解釈学』（「厚い記述」という概念について学ぶ） ② 授業形態：リアクションペーパーの発表、朗読、グループ・ディスカッション |
| 第7回 | ① テーマ：『築地ワンダーランド』（文化人類学的フィールドワークについて学ぶ） ② 授業形態：映画の視聴 |
| 第8回 | ① テーマ：ダン・スペルベル『象徴表現とはなにか 』（象徴表現への認知的アプローチについて学ぶ） ② 授業形態：リアクションペーパーの発表、講義、朗読、グループ・ディスカッション |
| 第9回 | ① テーマ：ダン・スペルベル『人類学とはなにか』（「理論人類学」という概念について学ぶ） ② 授業形態：リアクションペーパーの発表、朗読、グループ・ディスカッション |
| 第10回 | ① テーマ：ジュディス・バトラー『ジェンダー・トラブル』（ジェンダー論について学ぶ） ② 授業形態：リアクションペーパーの発表、講義、朗読、グループ・ディスカッション |
| 第11回 | ① テーマ：ジュディス・バトラー『ジェンダー・トラブル』（「パフォーマティヴィティ」という概念について学ぶ） ② 授業形態：リアクションペーパーの発表と、講義、朗読、グループ・ディスカッション |
| 第12回 | ① テーマ：マリリン・ストラザーン『部分的つながり』（「ポスト多元主義」という概念について学ぶ） ② 授業形態：リアクションペーパーの発表、講義、朗読、グループ・ディスカッション |
| 第13回 | ① テーマ：ブルーノ・ラトゥール『虚構の「近代」』（「コソモポリティクス」という概念について学ぶ） ② 授業形態：リアクションペーパーの発表、講義、朗読、グループ・ディスカッション |
| 第14回 | ① テーマ：ティム・インゴルド『人類学とは何か』（存在論的人類学について学ぶ） ② 授業形態：リアクションペーパーの発表、講義、討論、グループ・ディスカッション |
| 第15回 | ① テーマ：総括（後期の講義で修得した内容を復習し、文化人類学の理解を深める） ② 授業形態：講義、期末テスト |
