フランスの社会と文化Ⅰ
担当者工藤 則光教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [外国語学科 英語コース(2017年度以降)]
科目ナンバリングEUS-202

授業の概要(ねらい)

 「フランスの社会と文化Ⅰ・Ⅱ」では、1年間を通じて広くフランスの社会と文化について講義する。フランスの地理などの風土論から始めて、現在のフランスで問題となっている社会問題なども含めて適宜ふれるが、「フランスの社会と文化Ⅰ」では特に「フランスの社会と文化Ⅱ」で展開される各論のための基礎知識としての歴史について取り上げる。

◎第14回はLMSで実施する予定である。

授業の到達目標

① フランスについて広く知識を獲得する。
② 日本をフランス側からみるとどう説明できるのか、その基礎知識を獲得する

成績評価の方法および基準

① 受講者数にもよるが、授業への積極的参加度・小リポート・小テストなど30%、期末テスト70%で評価する。
② 小リポートは基本的に授業中のリアクション・ペーパー(原則毎回実施)のことである。
③ 履修者数などによって、期末テストは定期試験期間に行うこともある。
◎大学の規定により、5回の欠席(または課題未提出)で単位取得はできない。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書なし。
参考文献適宜紹介する。

準備学修の内容

 事前に学習内容についての少し詳細なプリントを配布するのでよく読むこと。また、授業内容の理解を深めることができる教材を紹介するので、事前に読んだり、見たりするとよい。さらに、現在の日本や世界で起きていることに関心を持つこと。最低限、日に1回はニュースをチェックして動向なりを押さえておくこと。この授業で取り上げた内容との意外な接点に驚くこともあるだろう。

その他履修上の注意事項

 外国語学部フランス語コースに在籍する学生のために配布物にフランス語を載せたり、動画でフランス映画などをみたりするが、フランス語自体の能力は問わない。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション:①授業の進め方・評価方法などについて、②授業のアウトライン、③フランス概観(基本情報)
第2回はじめに:文化と文明 【文明の国と文化の国】
Ⅰ.フランスの風土:①地理、気候など
1.フランスの位置
2.フランスの地勢
第3回Ⅰ.フランスの風土:①地理、気候など
3.気候と気温
【フランスの景観と地域の区分】
第4回Ⅰ.フランスの風土:②地方自治体、人口など
1.地方行政区
第5回Ⅰ.フランスの風土:②地方自治体、人口など
1.地方行政区
【フランスの都市人口】【日本との比較】
第6回Ⅰ.フランスの風土:②地方自治体、人口など
2.フランスの隣国
第7回Ⅱ.フランスの歴史:①フランス革命までの「記憶の場」を中心に
1.先史・古代
A.考古学的知見:①ネアンデルタール人(ネアンダーターラー人) ②クロ=マニョン人 ③巨石文明  
B.ケルト人:①ガリア人 ②ガロ・ローマ人 
2.中世
A.フランク王国:①メロヴィング朝 ②カロリング朝  
第8回Ⅱ.フランスの歴史:①フランス革命までの「記憶の場」を中心に
2.中世
B.カペ朝  
C.ヴァロワ朝
3.近世
A.ヴァロワ・アングレム朝  
第9回Ⅱ.フランスの歴史:①フランス革命までの「記憶の場」を中心に
3.近世
B.ブルボン朝
Ⅱ.フランスの歴史:②フランス革命とナポレオン統治期の「記憶の場」を中心に
近代①
A.フランス革命
第10回Ⅱ.フランスの歴史:②フランス革命とナポレオン統治期の「記憶の場」を中心に
近代①
B.ナポレオン
第11回Ⅱ.フランスの歴史:③現在までの「記憶の場」
1.近代②
A.復古王政(1814~1830年)  
B.七月王政(1830~1848年)  
C.第二共和政(1848~1852年)  
2.現代
A.第三共和政(1870~1875~1940年)
第12回Ⅱ.フランスの歴史:③現在までの「記憶の場」
2.現代
A.第三共和政(1870~1875~1940年)
B.第四共和政(1946~1958年)
第13回Ⅱ.フランスの歴史:③現在までの「記憶の場」
2.現代
C.第五共和政(1958年~現在)
Ⅰ.フランスの風土:③海外県・海外領土について
第14回【補論】課題図書・動画についての説明
◎LMSによる講義
第15回まとめとテスト
◎以上の予定に小テストや小リポートが加わるはずである。