比較文化演習Ⅰ
担当者濱田  陽教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリング

授業の概要(ねらい)

 文化学的アプローチにより、専門分野を深めた、また、複数領域を横断する、開かれた広い視野に立って日本文化を研究、発表する応用力を養う。他のゼミ・メンバーの研究テーマに親しみ、新たな日本文化研究を共に推進する。
 今日、日本文化の研究領域とテーマは多岐に及ぶ。【本演習では、哲学、神話、宗教、思想、環境、教育、文学、歴史、言語、生活、風俗、芸術、芸能、サブカルチャー、観光、科学等の複数領域を視野に、死生観、樹木葬、幸福論、日本文化と恐怖、阿修羅像の魅力、日本の里山、日本人論、日本の記念日、日本の時計文化、日本文化にみるジェンダー、紙とデジタルの出版文化、無形文化遺産としての和食、発酵食品、喫茶文化、和菓子、日本酒と若者、ストリート・ファッション、化粧、日本の色彩、日本語ルビの多様性、日本アニメーションの特徴、日本アイドルの魅力、群像的キャラクター、実写化、日本の科学技術、日本サッカーによる地域振興、日本庭園、日本の玄関、SNSとアイデンティティ、折り紙文化、招き猫、家紋の多様性、虫文化、都市伝説など、じつに多彩なテーマでの研究がなされてきている。】
 独創的な研究テーマを推奨する。多様なディスカッション方法を試しながら、一人ひとりのゼミ・メンバーが関心を有している研究対象について意見交換を行う。また、積極的に図書館、インターネット、リアル・ヴィジティングを活用し、研究の軸・糧となる情報、資料を発掘、集積する。その上で、長期的な意義をもって取り組む研究テーマを設定、集めた情報・資料を選択・整理・分析・総合し、いかに研究を進めるか、その内容について示した「研究案レジュメ」(試用版)を準備、発表する。
 さらに、他のメンバーの個別研究テーマのディスカッションに参加し、互いに研究の問題意識や方法を向上させていく。
 まとめとして、ディスカッション・発表で寄せられた多彩な意見を検討・反映し、さらに推敲・発展させた「研究案レジュメ」(推敲版)を作成、オンラインと印刷物で提出する。

授業の到達目標

 独創的な研究テーマを設定し、今学期をカヴァーする「研究案レジュメ」(推敲版)(研究テーマ、キーワード、研究動機、研究仮説、研究事項、研究計画、情報・資料引用例、背景知識、参考文献・参考WEBサイト一覧、等をまとめたもの)を完成させる。

成績評価の方法および基準

 演習参加度と個人発表(60%)、「研究案レジュメ」(推敲版)(40%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献 必要な資料はプリントで配布

準備学修の内容

・定期的に、図書館、インターネット、コロナ状況下で可能な範囲の実地調査を活用し、研究の軸・糧となる紙媒体情報(主として参考文献)、デジタル情報(参考文献・論文のデジタル版、参考WEBサイト、データベース等)、自己取得資料(自ら撮影した写真・動画、ノート、収集物等)を発掘、集積するよう工夫する。
・発表のパワーポイント、レジュメ等の電子データは発表日前の日曜日23時59分までにLMSオンライン「掲示板」の専用フォーラムに送信、掲載する。
・パワーポイント、レジュメ等の印刷物(発表者・指導教授を含めて必要部数)は発表者が当日、準備する。
・LMSオンライン上で重要な情報はUPしていくため、対面授業の前後にLMSも確認すること。

その他履修上の注意事項

・長期的意義をもって取り組むことのできる研究テーマを設定する。自身の研究テーマについてあたためる習慣をつくり、定期的に情報・資料を収集する。
・研究発表に準備する「研究案レジュメ」(試用版)は、研究のアイデアを具体的に示すことを目標とし、内容検討中の文献、今後に訪問予定の調査地、調査予定・調査中の参考WEBサイト、データベースなどの情報・資料を整理、掲載してレジュメを準備する。
・7月下旬の学期末に提出する「研究案レジュメ」(推敲版)は、これをより充実させ、夏休みの研究、後期の研究・発表を視野に入れたものへとブラッシュアップさせて作成する。

授業内容

授業内容
第1回文化学的アプローチによる日本文化研究について解説する。研究発表のスケジュールを決定する。
第2回研究発表スケジュール決定とテーマ・ディスカッション
 何をどのように研究したいのか、紙媒体情報・デジタル情報・自己取得資料の可能性を含め、意見を交換し、共有する。
第3回研究発表1 「研究案レジュメ」(試用版)を準備、発表する。*5月連休明けより開始予定
第4回研究発表2
第5回研究発表3
第6回研究発表4
第7回研究発表5
第8回研究発表6
第9回研究発表7
第10回研究発表8
第11回研究発表9
第12回研究発表10
第13回研究発表11 *7月上旬で全員の発表が終了予定
第14回「研究案レジュメ」(推敲版)を作成、提出する。夏休みから後期までの研究計画について指導する。後期からの個人発表スケジュールを決定する。
第15回所定の日に発表できなかった履修者、また、各発表への応答を文書ファイル、音声データを準備して公開、学習する。 *LMSオンデマンド形式による授業、第7〜12回(6月〜7月上旬)の間で実施