地球環境論Ⅱ
担当者ブルクシュ ズザンネ教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングECE-102

授業の概要(ねらい)

(教授言語:日本語)

「地球環境II」は、「地球環境I」で得た知識を深めますが、予備知識がなくても参加ができます。この授業は、地球環境学の基本的な思想を学ぶ入門コースです。最初に、現在日本の主な環境問題に関して学びます。具体的には、戦後の高度経済成長期における公害、廃棄物や資源の管理、さらに日本における環境政策などを取り上げます。その後は、廃棄物問題と循環型社会・循環型経済について問いかけ、基本的な思想を説明します。最後に、最近話題のSDGs(持続可能な開発目標)について、環境保全に焦点を当てながら明らかにします。コースは、主に社会科学の観点から「地球環境」というテーマにアプローチしますが、様々な関連分野への言及も行います。この授業は、入門講義とグループワークとディスカッションなどで構成されています。学期末に筆記試験を行い、修了とします。

授業の到達目標

地球環境が対象とするテーマは実に多様であるが、基本的な知識を習得して深めることを目指す。地球環境に関連する専門用語、思想、枠組み、活動と政策を理解する。地球環境という分野に関するグループワーク、発表やディスカッションを行う。

成績評価の方法および基準

期末テスト(60%)を行います。発表など(20%)と宿題・授業に積極的な参加なども(20%)加味することがあります。なお日程は講義の進み具合によって、下記の授業計画通りにならないことがあります。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
教科書
参考文献‐竹本和彦 編(2020)『環境政策議論講義:SDGs達成に向けて』 東京大学出版会.
参考文献‐山崎友紀(2020)『地球環境学入門』 第3版、講談社.
参考文献白井信雄著(2020年)『持続可能な社会のための環境論・環境政策論』 大学教育出版。
参考文献藤岡達也著(2022年)『一億人のSDGsと環境問題』講談社。
参考文献‐Carter, Neil (2008): “The Politics of the Environment: Ideas, Activism, Policy”, Cambridge University Press.
参考文献‐Takao, Yasuo (2016): “Japan’s environmental politics and governance: From trading nation to econation”, Abingdon, Oxon: Routledge.
参考文献他にも図書館等に多くの文献がありますので参考にしてください。この分野は非常に展開が早いのでウェブサイトなどでも最新の情報や文献を参照することが重要です。

準備学修の内容

講義で触れたテーマについて、参考文献や関連するウェブサイトで理解を深めることを求めます。教員の指定する文献がある場合にはそれをあらかじめ読み、そこにわからない言葉があるときにはその用語を調べ、教員が与えた課題について自分の意見をまとめるなどの準備を行うこと。

その他履修上の注意事項

出席は必須です。それぞれの専門領域に関する知識を深めるためには、授業に積極的な参加が必要になります。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション
第2回環境政策の復習
第3回図書館:データベースの検索
第4回(A) 日本の環境問題
第5回(A) 日本の公害問題
第6回(A) 日本の環境政策
第7回(B) 循環型社会の考え方
第8回(B) プラスチックの利用と環境汚染
第9回(B) リサイクル政策
第10回(C) 持続可能な発展とSDGs
第11回(C) SDGs達成に向けた取り組み
第12回(C) 環境政策とSDGs
第13回期末試験
第14回Closing Discussion
第15回練習:『データベースの検索』