世界の情勢(アジア)Ⅰ
担当者坂田 美奈子教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングARS-101

授業の概要(ねらい)

 「先住民」という言葉を聞いて、みなさんはどのような人々のことを思い浮かべるだろうか。自然と共生し、太古の文化を残した、素朴な社会に暮らす、現代文明とは隔絶した人々をイメージするだろうか。
 先住民(indigenous peoples)と呼ばれる人々は、一方では普通のアメリカ人、カナダ人、オーストラリア人、日本人などなどである。先住民とその他の人々とを分けるのは、先祖と国家との歴史的な関係である。先住民とは、帝国主義の拡大に伴い、父祖伝来の地が移住植民地(セトラーコロニー)となり、現在の支配国家の統治下にはいった人々およびその子孫のことである。本講義では先住民問題の歴史的背景、世界の先住民問題の共通点と多様性、各国の先住民政策などについて学ぶ。

授業の到達目標

­① 先住民問題の歴史的背景を理解できる。
­② セトラーコロニアリズムという植民地主義のあり方を理解できる。
­③ 先住民問題克服のための社会の責任について理解できる。

成績評価の方法および基準

授業参画態度、リアクションペーパー(40%)
定期試験(60%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書授業でプリント配布。
参考文献

準備学修の内容

その他履修上の注意事項

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション
 授業の概要、成績評価などについて。
第2回講義 帝国主義と移住植民地
第3回講義 世界の先住民①:アメリカ(ハワイ、アラスカを含む)
第4回講義 世界の先住民②:カナダ
第5回講義 世界の瀬住民③:オーストラリア
第6回講義 世界の先住民④:ニュージーランド
第7回講義 世界の先住民⑤:北欧
第8回講義 世界の先住民⑥:日本
第9回講義 世界の先住民⑦:台湾
第10回講義 セトラーコロニアリズム
第11回講義 先住民と歴史認識
第12回講義 先住民の権利
第13回講義 「文化の盗用」問題
第14回講義 先住民遺骨問題
第15回オンライン授業 まとめ