スポーツと社会
担当者浪越 一喜教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [初等教育学科 こども教育コース]
科目ナンバリングHSS-201

授業の概要(ねらい)

我が国のスポーツ推進の変遷を通して、スポーツの文化的価値を享受できる社会の実現に向けて、スポーツ指導者として必要とされている資質能力を高め、多様なスポーツニーズに対応できる指導者の育成を目的としている。具体的には、スポーツと社会との関係やスポーツの文化的な価値を理解し、また、グループワークや意見交換を通して、指導者として必要な基礎的な知識や考え方を身につけ、新しい時代のスポーツの在り方を提案できる指導者を育成することを目的としている。

授業の到達目標

・社会の中でのスポーツの意義を理解している。
・スポーツの文化的な価値を理解し、健全な指導者としての意識・態度を身につけている。
・様々な事例を検討し、望ましいスポーツの推進方策を考えることができる。

成績評価の方法および基準

・授業内における各テーマ別提案(40%)、討議参加・コメントの提出(20%)
・総括的テスト(40%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書リファレンスブック公益財団法人 日本スポーツ協会公益財団法人 日本スポーツ協会
参考文献テキスト体育・スポーツ経営学柳沢和雄、木村和彦、清水紀宏編著大修館書店
参考文献まんがでわかるみんなのスポーツ・コンプライアンス入門スポーツコンプライアンス教育振興機構Gakken

準備学修の内容

・テキストの内容(各回のテーマ)の概略を予め整理し、事例等の資料収集を行うとともに、課題を明確にしておくこと。

その他履修上の注意事項

・健全なスポーツという文化の発展・推進に寄与する立場であることを認識し、積極的に学修に努めてほしい。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション及びスポーツの意義と価値を考える
第2回我が国の憲法、スポーツ基本法の解釈からスポーツ権を理解する
第3回我が国のスポーツプロモーション政策を概観し、スポーツ権を問い直す
第4回グッド・ガバナンスの構築に向けて組織運営を考える
第5回スポーツにおけるコンプライアンスを理解し、行動管理の方法を考える
第6回スポーツ活動における暴力・ハラスメントの事例から原因を探る
第7回暴力・ハラスメントの根絶に向けた意識・行動・組織を考える
第8回スポーツ・インテグリティとフェアプレイの違いと重要性を理解する
第9回ドーピング違反とアンチ・ドーピング活動について理解する
第10回障がい者スポーツの現状と課題について整理する
第11回障がい者スポーツの指導者とその養成について検討する
第12回事故の発生事例と法的責任の所在を検討する
第13回スポーツ事故のリスクマネジメントを考える
第14回スポーツに関する紛争の現状を整理する
第15回JSAAにおけるスポーツ仲裁のしくみとまとめ(試験)