美術史・文化遺産演習1B-Ⅰ
担当者岡部 昌幸教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングSEM-347

授業の概要(ねらい)

ゼミの特色は「現場・実用主義」、「地域・社会貢献」、「創造性の育成」です。個人研究の他に、受講者に希望を募り3〜4人単位で4〜6班に分け、一つのテーマをもとに共同で計画を立てる共同研究を行います。そして、学期中に研究とともに教育普及活動として、社会と現場で役立つ制作物や企画を1種以上完成させます。課題のジャンルは①代表作品研究、②目録・資料作成、③展示ワークシート、④教育プログラム、⑤地域プロジェクトなどから選びます。テーマは美術・美術史・ 文化遺産に関わる内容で、近隣地域や社会の現場で役立つテーマを模索します。今期は小島善太郎のほか陶器、茶の湯、能と美術、建築、 日本画、浮世絵、日本近代洋画、現代美術、西洋16〜20世紀美術、竹久夢二、装飾美術、アール・ヌーヴォー、アール・デコ、エコール・ド・パリ、アフリカ文化、医療と美術、子どもと教育普及などを検討します。共同研究では、チームワークの協力と調整能力、協調性、リーダーシップの訓練を行います。さらに、個人研究では、発表の技巧を研鑽し、テーマや構成の独創性を学びます。各学期に2回、全員による発表会を、学会発表をシュミレーションして行い、テーマの良しあし、ハンドアウト
(資料)、パワーポイントの作成について競い合います。そのため、学会参加は、研究のため必須となります。この演習から、 辻清明旧居茶会・登り窯再興プロジェクト、近隣の美術館でのギャラリー・トークとワークシート作成、学会シンポジウムに連動したワークショップ(体験的授業)、展覧会の教育・普及を目的としたワークショップの開催など実施してきました。学外授業は、作家の工房や、美術館、帝京大学総合博物館などで行います。

授業の到達目標

個人研究では、発表用のパワーポイントとハンドアウトの完成による専門的発表、共同研究では学期中に目標とした制作物、またはワークショップの実施を完成し、社会に還元できるまでを目標とします。

成績評価の方法および基準

平常点を40パーセント、研究発表を30パーセント、共同研究への貢献度を30パーセントで、総合的に評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『西洋骨董鑑定の教科書』 ジュディス・ミラー(岡部昌幸日本語版監修) パイ・インターナショナル
教科書『世界でいちばん素敵な浮世絵の教室』 三才ブックス岡部昌幸三才ブックス
教科書『暗号【アトリビュート】で読み解く名画 美術鑑賞がグッと楽しくなる!』岡部昌幸世界文化社
参考文献授業中に指示します。

準備学修の内容

各班に、教員が指導する学外授業がありますので必ず出席してください。

その他履修上の注意事項

授業への意欲、学友との協調性、社会貢献への意識を求めます。

授業内容

授業内容
第1回共同プロジェクト班分け
第2回共同プロジェクトテーマ研究
第3回共同プロジェクトテーマ発表
第4回共同プロジェクト教材研究
第5回美術館・図書館等による調査の実施
第6回 研究テーマ
第7回研究方法
第8回調査の方法
第9回美術館・図書館等による調査の実施
第10回共同プロジェクト教材開発
第11回研究中間発表
第12回再調査
第13回共同プロジェクト準備
第14回共同プロジェクト発表
第15回研究本発表