考古学特殊講義1B-Ⅰ
担当者阿部 朝衛教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングARC-201

授業の概要(ねらい)

 考古学の基本的な資料分析方法の「型式」について本年度講義する。多様な考古学資料には、土器・石器・金属器などの遺物、住居・墓などの遺構が含まれ、それらを時空間上に配列する上で型式はとても重要である。その役割と設定方法を理解することを講義の目的とする。前期では型式がどのように認識され形成されてきたかを講義し、後期では型式がどのように用いられているかを講義する。

授業の到達目標

1.型式の概念がどのような過程で成立したかを理解する。
2.型式が考古学においてどのような役割を果たしているかを理解する。

成績評価の方法および基準

最後の授業のテストによって評価する。出席するのは当然である。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書なし
参考文献授業時に適宜、紹介する。資料は、適宜、プリントして配付する。

準備学修の内容

 1年の考古学概説で学んだ人類進化、旧石器文化、新石器文化(縄文文化)の変化を復習する。博物館見学を行い、資料がどのように配列されているか観察する。

その他履修上の注意事項

文化遺物の説明では、重量物は運搬できないので、考古学実習室に移動する場合がある。

授業内容

授業内容
第1回導入
第2回遺物の時間軸に沿った配列練習
第3回遺物配列の基礎的考え方
第4回3時代法と石器時代の区分
(オンライン授業)
第5回モンテリウスの型式学(1)
第6回モンテリウスの型式学(2)
第7回モンテリウスの型式学(3)
第8回コッシナの型式
第9回コッシナの型式と政治利用
第10回チャイルドの型式学(1)
第11回チャイルドの型式学(2)
第12回チャイルドの型式学(3)
第13回ホッダーの型式研究(1)
第14回ホッダーの型式研究(2)
第15回総括、試験