担当者 | 石川 敬史教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [史学科] | |
科目ナンバリング | SEM-334 |
アメリカ合衆国は、日本にとってもっとも近しく濃密なつきあいのある「外国」ですが、我々は、必ずしもアメリカ史と、アメリカ文明の仕組みを知っているわけではありません。ひょっとしたら何も知らないのかもしれません。
アメリカは、医療技術、情報通信技術、映画産業そして軍事力において世界最大の力を有しています。しかしその力の源泉には何があるのでしょうか。テキストの著者カート・アンダーセンは、脱魔術化していないキリスト教があると考えています。医療もSNSに示される遠隔通信も映画が描く世界観も、さらに上記を逸した破壊力を持つ軍事力も、「魔法」を「テクノロジー」で実現したものとは考えられないでしょうか。こうした観点からディズニーランドを想起すると、このソフト・パワーは、アメリカからしか生まれないものだったことがわかります。こうしたアメリカを、アンダーセンのテキストを通して味わいましょう。
アメリカ史論を題材に、今日的世界と将来を洞察する能力を涵養する。
長いテキストを読解する知的体力を身につける。
長いテキストを要約し他者に解説する能力を獲得するとともに議論を通して物事を明確化するコミュニケーション能力を身につける。
授業への参加姿勢(授業で扱う該当箇所の読み込みと発言):50%
レジュメ報告:25%
授業最終日に教員が提示する課題レポートの提出:25%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | ファンタジーランド:狂気の幻想のアメリカ500年史(下) | カート・アンダーセン(山田美明・山田文訳) | 東洋経済新報社 |
参考文献 |
その日の授業で読むテキストの該当箇所を必ず読み込んで、問題関心を持って授業に望んでください。
要約報告を担当する学生は、自分の読み方をレジュメにまとめて下さい(作成方法は、授業初日に教えます)
各人、テキストは必ず購入してください
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス ・授業の運営方針、前期の振り返りと後半の概要、単位取得要件の説明 |
第2回 | 第27章「空想を現実に、現実を空想に」講読 第28章「いつまでも若く」講読 報告者の報告と議論 |
第3回 | 第29章「レーガン政権とデジタル時代」講読 第30章「20世紀末以降のアメリカの宗教」講読 報告者の報告と議論 |
第4回 | 第31章「狂信化するキリスト教」講読 第32章「“アメリカ”vs.“神のいない文明世界”」講読 報告者の報告と議論 |
第5回 | 第33章「キリスト教徒は異なる魔術、宗教とは異なる精神世界」講読 第34章「代替医療」講読 報告者の報告と議論 |
第6回 | 第35章「主流派エリートの敗北」講読 第36章「何でもありの世界」講読 報告者の報告と議論 |
第7回 | 第37章「甦るフロイト」講読 第38章「現実は陰謀である」講読 報告者の報告と議論 |
第8回 | 第39章「猛烈な怒り、人々の新しい声」講読 第40章「共和党が道を踏み外したとき」講読 報告者の報告と議論 |
第9回 | 第41章「科学を否定するリベラル派」講読 第42章「ガン・クレイジー」講読 報告者の報告と議論 |
第10回 | 第43章「デジタル・ゲーム、VR、SNS」講読 第44章「大人になるのは悪いこと?」講読 報告者の報告と議論 |
第11回 | 第45章「経済の夢の時代」講読 第46章「トランプ政権を生んだ国」講読 報告者の報告と議論 |
第12回 | 予備日(1) 進行遅れの調整 |
第13回 | 予備日(2) 進行遅れの調整 |
第14回 | 21世紀のアメリカと保守レジームについての解説講義と議論 |
第15回 | 総括講義と議論(LMSによるオンライン) レポート課題の提示 |