日本史特殊講義6B-Ⅰ
担当者山下 須美礼教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングJPH-211

授業の概要(ねらい)

 本授業では、19世紀前後の学問や技術の諸相を、文化史的な視点から取り上げ講義する。それぞれの事柄が、国際情勢や政治状況とどのように連関し合っていたのか、また地域的にどのような展開がみられたのか、といった点にも着目しつつ、近世から近代へ移行する時代についての理解を深める。

授業の到達目標

・学問や技術に関するさまざまな営為が、時代の変容とどのように結びつき、あるいはどのように影響し合っていたのか、ということについて、各自が考察できるようになる。
・関連の史料に触れ、その歴史的価値を理解できるようになる。

成績評価の方法および基準

①中間レポート(30%)
②期末試験(50%)
③毎回のリアクションペーパーの内容(20%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献日本の時代史 17 近代の胎動藤田覚吉川弘文館
参考文献日本の時代史 20 開国と幕末の動乱井上勲吉川弘文館
参考文献全集 日本の歴史 第12巻 開国への道平川新小学館
参考文献江戸-明治 連続する歴史浪川健治・古家信平藤原書店

準備学修の内容

 毎回の授業内で提示するテーマについて、授業後に各自で調査や考察を行ない、次の授業のリアクションペーパーにその成果を反映させること。

その他履修上の注意事項

・レジュメが配布されることに安心せず、メモやノートをしっかり取ること。
・講義内容をもとに自分自身で思考し、視野や関心を広げること。
・授業内容については、進捗状況等により、多少変更する可能性あり。

授業内容

授業内容
第1回授業の内容、進め方、評価等についてのガイダンス
第2回19世紀目前の日本列島
第3回「世界」の認識
第4回漂流民による情報伝播
第5回長崎の役割
第6回暦と幕府天文方
第7回測量技術の発展と地図
第8回前半のまとめと中間レポートについて(オンライン)
第9回望遠鏡と天体観測
第10回和算と算額
第11回蘭学の展開
第12回シーボルトの来日
第13回博物学への関心
第14回園芸文化の隆盛
第15回後半のまとめと試験