日本史特殊講義4B-Ⅱ
担当者山本 英貴教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングJPH-208

授業の概要(ねらい)

 本授業は、江戸時代における幕府と藩(大名家)との関係およびその変遷についての講義である。取り上げる内容は、①近世大名の家格上昇運動を事例とする幕府と藩との交渉、②幕府の政務処理の基本方針である先例主義と、それを可能にするために整備した公文書の管理制度、である。

授業の到達目標

① 江戸幕府の官僚機構、幕府と藩(大名家)との関係およびその変遷について理解する。
② 授業の中で興味をもったテーマについて、参考文献を読んで理解を深め、レポートとしてまとめる。

成績評価の方法および基準

① 中間レポート(50%)
② 学期末テスト(50%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『江戸大名の本家と分家』(2011年)野口朋隆吉川弘文館
参考文献『近世中後期の藩と幕府』(2017年)荒木裕行東京大学出版会

準備学修の内容

① 授業終了後、配布したプリントを見直し、次回の授業に備えること。
② 中間レポートの作成に備えて、参考文献を読み、論点と疑問点をあげておくこと。

その他履修上の注意事項

① 私語など、他の履修者の迷惑になるような行為は控えること。
② 授業内容については、進捗状況などにより、多少変更する場合がある。

授業内容

授業内容
第1回授業の内容、進め方についてのガイダンス
第2回近世大名の類型
第3回近世大名の本家と分家
第4回近世大名の家格[武家官位]
第5回近世大名の家格[行列道具]
第6回近世大名の家格上昇運動
第7回近世大名の序列編成と儀礼社会
第8回前半のまとめと中間レポートについて(オンライン授業)
第9回老中制の形成過程
第10回幕府機構の特質と問題点
第11回近世大名と御用頼
第12回江戸幕府による御用頼の取締
第13回江戸幕府の政務処理の特質
第14回江戸幕府の先例主義と公文書管理
第15回後半のまとめと学期末テスト