美術史・文化遺産実習2B-Ⅰ
担当者岡部 昌幸教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングFAH-207

授業の概要(ねらい)

日本の古美術品やそれに関係する史資料に直接触れ、そこから様々な情報を読み取る訓練をおこなう。まずは、美術資料の正しい取り扱い方を習得する。その上で、各々の美術資料から必要な情報(材質、技法、箱書きや作品に記されている内容、製作者の情報など)を読み取り、それらを分析して、作品解説する方法を身につける。そのため、簡単なくずし字を読むスキルも必要となる。さらに、作品を文章で描写する、ディスクリプションの方法も学修する。また可能であれば、展覧会見学会を行い、実作品を観察して自ら何かを発見する経験を大切にしたい。春期は、古美術品の基本的な取り扱い、江戸時代の絵本をテキストにして仮名のくずし字を読む訓練、ディスクリプションの実践をおこなう。

授業の到達目標

美術資料から歴史を読み解くことを目標とします。そのために、美術作品の基本的な取り扱いができ、簡単なくずし字が読めるようになること、作品のディスクリプションの経験をもつこと。

成績評価の方法および基準

平常点(出席態度、授業内の課題)(60%)と試験(40%)によって評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書字典かな笠間影印叢刊刊行会笠間書院
参考文献

準備学修の内容

授業で学んだくずし字の復習をすること。

その他履修上の注意事項

オンライン授業にすることがあります。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス 授業の内容と進め方の説明
第2回日本の古美術品の特質(講義)
第3回古美術品の観察と材質、取り扱い方法
第4回古美術品の取扱い①掛軸
第5回古美術品の取扱い②茶道具
第6回作品を言葉で描写する ディスクリプション①
第7回作品を言葉で描写する ディスクリプション②
第8回くずし字の基礎
第9回くずし字にふれる
第10回江戸の絵本を読む①
第11回江戸の絵本を読む②
第12回江戸の絵本を読む③
第13回江戸の絵本を読む④
第14回美術資料の修復について
第15回学期末試験