| 担当者 | 髙杉 洋平教員紹介 | |
|---|---|---|
| 単位・開講先 | 選択必修 2単位 [史学科] | |
| 科目ナンバリング | JPH-215 | |
日本は世界的に見て極めて奇妙な安全保障政策を採用してきた国です。明らかな「軍隊」を「軍隊」と呼称することを避け、「個別的自衛権」と「集団的自衛権」を峻別して後者の行使を長く否定し、「専守防衛」という現実的・具体的には定義困難な大原則を掲げて国家を運営してきました。
いったいなぜこのような不可思議な国防政策が戦後70年も墨守され続けたのでしょうか?そもそも安全保障とはなんでしょうか?我々は実力組織たる自衛隊についてどれほど知っているでしょうか?そして急迫する国際情勢のなか、我が国の国防政策は如何にあるべきでしょうか?皆さんと一緒に考えてみたいと思います。
講義では敗戦・旧帝国陸海軍の解体から始まって、自衛隊の創設と発展、そしてPKO問題などの歴史的経緯を扱います。また安倍政権下での集団的自衛権一部容認、自衛隊の南西シフト問題といった現代的問題も考えてみたいと思います。
①戦後安全保障政策について歴史的・政治的知識を習得する。
②歴史的問題を通して、現代的な政治問題を論じることができるようになる。
試験(90%)、平常点(10%)
| 種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
|---|---|---|---|
| 教科書 | |||
| 参考文献 |
高校時代の教科書で良いので、戦前の日本政治史に関して基礎的な知識を身に付けておくこと。
学生の理解度等を勘案して、実際の授業内容をシラバスから変更する場合もあります。
LMSで授業データ(パワポ)を公開します。
| 回 | 授業内容 |
|---|---|
| 第1回 | ガイダンス |
| 第2回 | 敗戦と帝国陸海軍の解体 |
| 第3回 | 新憲法制定と戦争放棄 |
| 第4回 | 新「日本軍」再建運動 |
| 第5回 | 警察予備隊・自衛隊の創設 |
| 第6回 | シビリアンコントロールと文官統制 |
| 第7回 | 国防と国民世論 |
| 第8回 | 日米同盟と自衛隊 |
| 第9回 | 自衛隊・軍隊とはなにか? |
| 第10回 | 東西冷戦と自衛隊 |
| 第11回 | 湾岸戦争の衝撃 |
| 第12回 | 国連PKOと自衛隊 |
| 第13回 | 安倍政権下の安全保障政策 |
| 第14回 | 試験・解説 |
| 第15回 | まとめ・補足解説(LMS) |