担当者 | 麻生 憲一教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [総合基礎科目] | |
科目ナンバリング | ECO-102 |
経済学には特殊な専門用語が非常に多く、そのうえ数式や統計データなども頻繁に用いられるため経済学を勉強したことのない門外漢にとっては取っ付き難い学問と捉えられている。日頃、新聞やテレビなどで財政・金融政策の記事やニュースを目にはするが、その内容を正確に理解できる人は案外と少ない。しかし、多少なりとも経済学での考え方や専門用語を理解するだけで経済記事の読み方や現実経済の見方が変わってくるのも事実である。その意味で、経済学は生きた学問としての醍醐味を私たちに与えてくれる。本講義では、経済学を学ぶ初心者向けに経済学の基本概念を分かり易く概説する。また、ミクロ経済学とマクロ経済学の導入部分として本講義を進める。講義ではなるべく数式は避け、図式を用いて説明を行う予定である。
なお、第8回目に前半の総括として中間テストを実施する。
本講義では、経済学の基礎的知識を体系的に理解し、受講生自らが考え、理解できる思考力を養成することを到達目標としている。
経済学に関わる基礎的知識の理解とは以下を指す。
1)需要と供給に対する経済学的枠組みを理解する。
2)市場の役割を理解する。
3)マクロ経済指標を理解する。
4)消費・投資の概念を理解する。
5)財政・金融政策の目的、政策手段を理解する。
中間テスト(20%)
リアクションペーパー・受講態度(20%)
期末テスト(60%)
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 講義中に紹介する。 |
前回の講義内容を配布されたレジュメに基づき復習しておくこと。
また参考書などで事前に講義内容を把握しておくこと。
講義では、事前にレジュメを配布する。
LMS上にアップするので、事前にプリントアウトして持参すること。
なお、講義は原則、対面で行う。図表を板書する機会があるので、定規等を持参すること。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション(講義概要の説明) |
第2回 | 経済学の枠組み (経済主体・市場・政府) |
第3回 | 需要とは何か (需要曲線の意味するもの) |
第4回 | 供給とは何か (供給曲線の意味するもの) |
第5回 | 市場とは何か (市場調整の手段とは) |
第6回 | 不完全市場とは何か (独占の経済学的不効率性) |
第7回 | 市場の失敗とは何か (市場は決して万能ではない) |
第8回 | 中間まとめ・中間テスト |
第9回 | 国の経済力を示すものとは何か (GDPだけが経済力ではない) |
第10回 | 消費は何によって決定されるのか (所得・資産・他者への見せびらかせ) |
第11回 | 投資は何によって決定されるのか (利子率・将来予測・企業家精神) |
第12回 | 財政政策とは何か (政府はなぜ巨額な公共投資を躊躇するのか) |
第13回 | 金融政策とは何か (貸出政策はデフレを解消できるのか) |
第14回 | 経済を成長させるものとは何か (現代の経済学者は何を考えているのか) |
第15回 | 総括 |