地域情報論Ⅰ
担当者山下 晋一教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングSOC-107

授業の概要(ねらい)

第4の産業革命といわれる地球規模のデジタルトランスメーション(DX)の時代を迎え、物と物、人と物、人と人がITネットワークにつながり、ICT技術の革新的な進化により、これまでにない様々なサービスの提供が進み、人々の生活をより豊かにするユピキタス社会の実現に向けて進みつつある。こうした大きな環境変化の中で、地域情報が住民生活向上に果たす役割を重視し、日本政府は地域情報化政策を積極的に推進している。こうした地域情報化政策を精査しつつ、住民生活に直結した地域情報化の意義、現在進行しているスマートシティ、MaaSなどの動向、海外における取り組みなどを調査・分析し、地域情報化が抱えている課題と今後の展望を示す。併せて、持続可能な観光地域づくりにおいて地域情報化が果たす役割についても考察するとともに、COVID-19が与えた地方情報化への影響を把握し、今後の地方情報化の進むべき方向性について知見を深める。本授業の中で、地域情報化の現状、実務に詳しい外部講師を招聘し、より実践的で深い知識の修得を行う。

授業の到達目標

① 国の地域情報化政策の現状、今後の展望を正しく理解し、説明できる。
② 地域情報についての専門用語を理解し、地域情報に関して学修した基礎知識を活用できる。
③ 海外の地域情報化の状況を正しく理解し、日本の地域情報化政策に対する改善提言をすることができる。
④ 人の行動並びに地域の視点から観光に関連する社会現象を説明できる。
⑤ 地域情報が観光に果たす役割を理解し、説明できる。
⑥ 観光が地域情報など多様な分野に関わることを理解し、主体的な学習ができる。

成績評価の方法および基準

①課題の提出状況・評点②中間テストと③期末テストを実施し、累積成績によって評価する。
それぞれの評価割合は①20%、②40%、③40%とする。定期テストは配布資料の持ち込みを「可」とする。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストは使用しない。適宜資料を配付する。
参考文献「ICTを利活用した環境にやさしいまちづくり」総務省 HP
参考文献「西東京市地域情報化基本計画」西東京市 HP
参考文献「日本版持続可能な観光ガイドライン」 観光庁HP

準備学修の内容

講義中に関連するインターネットのサイト情報等を提示するので、事後に各回のテーマに関連したレポートをまとめること。
また、各回の最後に、次回のテーマを提示するので、事前にテキストの関連ページを予習した上で、ポイントメモを作成の上で講義に臨むこと。

その他履修上の注意事項

自ら積極的に地域情報関連の基礎知識を修得し、地域情報化に関わる課題の認識、解決策の提案を主体的に行う積極性を期待する。
授業の進行ならびに諸般の事業により、授業計画を変更する場合があるので、各回授業の説明に注意すること。

授業内容

授業内容
第1回授業の全体構成の解説  情報化とユピキタス社会
第2回地域情報化
第3回国が推進する地域情報化政策
第4回地域情報化における自治体の役割
第5回地域情報化と住民生活
第6回地域情報化と観光
第7回中間振り返りと中間テスト
第8回DXを活用した地域情報化の動向
第9回スマートシティ、MaaS の取り組み(外部講師予定)
第10回海外における地域情報化の動向
第11回観光地域情報と持続可能な観光地域づくり(外部講師予定)
第12回地域情報化を担う人材の役割と育成
第13回地域情報化の抱える課題と今後の方向性
第14回【オンライン授業】 COVID-19の地域情報化への影響
第15回総括と期末テスト