授業の概要（ねらい）

　歴史考古学は、考古学のなかで学際性の高い分野であり、文字史料や考古資料のほか、さまざまな史資料を用いて豊かな歴史像を描きだす点に学問分野としての独自性がある。それを前提として、自ら関心のあるテーマを選び、研究史や研究の現状を理解したうえで、テーマがもつ重要な論点や問題点、今後の課題などを発表する。それらをもとに受講者間で討論する方式で授業を進める。なお、歴史考古学関連の博物館、資料館等の見学も行いながら、実物資料をもとに議論を進めることもある。

授業の到達目標

　テーマに関する研究史や課題を整理し、分析する能力を身につけ、それぞれのテーマがもつ課題や方向性を見いだす能力を養成すること。発表の方法や論理の展開の仕方についても学ぶ。

成績評価の方法および基準

　発表や討論の内容（50％）、レポート課題（50％）で評価する。

教科書・参考文献

準備学修の内容

　発表に向けて事前の準備を万全にする。特に、それぞれの発表課題に対する研究史を分析し問題点や課題を整理し、関連文献や参考資料にも十分目を通すこと。なお、配布資料や参考資料をもとに授業や討議を行うこともある。

その他履修上の注意事項

　この授業は、歴史考古学全般に関する理解が前提になっているので、日本史・文化財学専攻の学生は「歴史考古学研究」をあわせて受講することが望ましい。

授業内容