文化遺産Ⅰ
担当者牧野 真理子
単位・開講先選択  2単位 [総合基礎科目]
科目ナンバリングCAS-101

授業の概要(ねらい)

文化遺産は、私たちの祖先が生み出し、現在まで伝えてきた貴重な遺産です。しかしながら、アフガニスタン・バーミヤーン遺跡の大仏爆破や、イラクやシリアにおける文化遺産の破壊に見られるように、現在、たくさんの文化遺産が消滅の危機にさらされています。その現状はどうなのか、それを護るために何が行われているのかを理解するとともに、どうすれば貴重な文化遺産を未来に伝えていくことができるのかを国外での具体的な事例に基づいて考えていきます。

授業の到達目標

文化遺産とは何か、文化遺産の破壊の現状とその背景、その保護に関する取り組みや活動を理解すること、そしてそれを将来に伝えていくためには何をすべきかを考えるための知識や情報を得ること。

成績評価の方法および基準

(1)3回の課題レポート 60%
(2)授業確認ミニテスト 40%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書なし
参考文献

準備学修の内容

授業内で紹介する参考図書・文献を読み、用語等を調べた上で、レポートを作成すること。文化遺産の保護や破壊に関するニュースに積極的な関心を寄せ、その背景や課題について興味を持つこと。

その他履修上の注意事項

現在、イラクやシリアでは文化遺産が毎日のように破壊されています。それをたんなる蛮行や悲惨な出来事としてとらえるだけでなく、その背景や目的はいったい何であるのかを考える姿勢が望まれます。また、文化遺産の破壊は決して遠い世界のものではなく、自分たちの身近に存在するものであることを考えてみてほしいと思います。

授業内容

授業内容
第1回<オリエンテーション>
授業目的、授業方法、成績評価、課題レポートについて

文化遺産とは何か1
第2回文化遺産とは何か2
第3回ユネスコ世界遺産を知る1
第4回ユネスコ世界遺産を知る2(オンライン)
第5回ユネスコ世界遺産の課題1
第6回ユネスコ世界遺産の課題2
第7回文化遺産は誰のものか
第8回文化遺産は誰のものか−文化財の不法輸出入-
第9回文化遺産は誰のものか−文化財の返還問題-
第10回危機にさらされる文化遺産を学ぶ
第11回危機にさらされる文化遺産の事例を知る-自然災害-
第12回危機にさらされる文化遺産の事例を知る-人災1-
第13回危機にさらされる文化遺産の事例を知る-人災2-
第14回文化遺産破壊の歴史から生まれた文化財保護
第15回文化遺産保護に関する国際協力を知る