担当者 | 大江 朋子教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [スポーツ医療学科] | |
科目ナンバリング | SOP-101 |
「人の心は移ろいやすい」と言われる。確かに、自分の置かれた環境、状況、立場が変われば、それが些細な変化であっても、人の心は大なり小なり揺れ動く。その揺れ動きを知ると、「なぜ人はかくも影響されてしまうのか」と残念に思うこともあるが、「なるほど人はこのような生き物なのか」と納得する、「些細なきっかけで人は変わる」と前向きな期待をもつ、「他者との良好な関係をつくるにはどうすればよいか」や「自分を効果的にコントロールするにはどうすればよいか」を探索するといったこともできる。この授業の目的は、心理学、とりわけ社会心理学の視点から人を客観的にとらえつつ、他者や外界との相互作用のなかで人が見せる心の揺れ動きの傾向を把握することである。この傾向を学ぶことで、人をできるだけ客観的に理解し判断する力、自分や他者の心に対処する力、人の傾向を把握したうえでより良い社会を検討していく力を醸成してほしい。
オンライン授業ではあるが、研究方法を具体的に把握するために、(1)実験や調査のデモンストレーションを行う機会、(2)現在進行している研究に参加する機会、(3)近年注目されている研究の内容に触れる機会を設ける予定である。
①授業で扱う心理学的現象とそれを生じさせる心理過程について、この分野の専門的な知識を用いて説明することができる。
②心理学の研究を客観的かつ批判的に検討することができる。
①専門的知識の習得状況を知るための試験の成績(70%)
②社会心理学の研究を批判的に検討できるかを調べるための課題の成績(30%)
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 指定しない。 | ||
参考文献 | 授業内で随時伝える。 |
・資料を中心に授業内容の予習と復習をし、基礎的な専門用語を説明できるようにする。
・各授業において紹介された方法や理論を理解し,自分の生活にどのように関係するかについて,自分の考えをまとめる。
・紹介した各研究について,今後どのような方法で何を明らかにすべきかについて,自分の考えをまとめる。
・授業で指定された文献を読み,指示に従って課題を提出する。
・研究のデモンストレーションや課題のフィードバックを予定しているため、受講者数を制限することがある。履修者の抽選を行う可能性があるため、初回授業の前後の連絡に留意すること。
・オンライン授業であるため、資料配布、授業視聴、課題提出にあたっては、LMS、YouTube、Google Formを主に利用する。授業をしっかりと受けられるように、パソコンやタブレットなどの電子機器、及び、十分に安定したインターネット環境を各自で確保しておくこと。
・教科書は指定しない。参考文献は適宜紹介する。各授業回のために配布する資料は、自分の好みにあわせて印刷したり、メモをとれる電子ファイルを作成しておくとよい。
・授業回の順序は変更になることがある。
・調査や実験を主とする研究に参加し、その研究についての解説を受ける機会を設ける予定である。これらの研究の実施から報告までのいずれの過程においても、研究参加者の匿名性には十分配慮する。結果の報告にあたっては、参加者全体のデータを統計的に分析した結果が用いられ、個人を特定できる情報が含まれることはない。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 授業実施方法について確認し,心理学が追及する学術的な問いを学ぶ |
第2回 | 他者の存在や行動が影響力をもつときの心の過程を学ぶ |
第3回 | 他者を判断するときによくある誤りについて学ぶ |
第4回 | 偏見とステレオタイプとその影響について学ぶ |
第5回 | 外見で人を好きになったり嫌いになったりする心の作用を学ぶ |
第6回 | ある人に好意を感じるときに何がそうさせているかを学ぶ |
第7回 | 他者と良好な関係をつくるために努力できることを学ぶ |
第8回 | 自分自身をコントロールしようとするときの心の作用を学ぶ |
第9回 | 集団にいることで生じる心の過程を学ぶ |
第10回 | ヒトをヒトではないモノに貶める心の過程を学ぶ |
第11回 | 攻撃に走るときと人を助けるときの心の作用を学ぶ |
第12回 | 見たり触れたり食べたりすることで生じる心の動きを学ぶ |
第13回 | 研究例を通して心ころがるサイコロジーの研究とその方法を学ぶ |
第14回 | 心理学の意義と課題をまとめ,理解度を確認するための試験を行う。 |
第15回 | 心理学ワールドで近年注目されている研究を学ぶ |