担当者 | ル・ルー 清野 ブレンダン教員紹介 | |
---|---|---|
単位・開講先 | 選択 2単位 [外国語学科 英語コース(2017年度以降)] | |
科目ナンバリング | EUS-201 |
留学するというのは、普段とは全く違う環境に自分を置くことで、違う言語のみならず、違う文化にも慣れる必要が出てくる。留学生活が失敗に終わらないためには、事前にその相手国・地域の言語を学ぶのは当然重要であるが、自分が置かれることになる環境に関する知識を前もって知っておくことも非常に役に立つと言っても過言ではない。
そのようなヨーロッパへの留学を前提に、この授業ではヨーロッパの近現代史をただ単に通史的に勉強するのではなく、「〇〇人とは誰か?」という問いについて考えながら、近現代ヨーロッパにおけるアイデンティティの問題を探っていく。また、そのテーマと関連して、受講生が興味をもつ地域について調べて発表してもらい、それに対してクラス全員で議論する場も設けたい(受講生の人数次第ではあるが)。
①ヨーロッパについて基本的知識を獲得し、それらを説明できる。
②国民国家の概念を概ね理解できる。
③世の中の動きを歴史的に考えるための視点を獲得する。
④ヨーロッパへの留学に備える。
・発表やリフレクションシート、小テスト(クイズ等):約40%。
・期末試験(人数によってはレポート):約40%。
・出席点:約20%。
尚、出席点に関しては、減点方式をとり、5回目の欠席で不合格となる。また特に理由のない遅刻については、欠席扱いとし、遅延証明書は2回まで認める。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | プリント配布。 参考書等を適宜授業内に紹介。 | ||
参考文献 |
高校の世界史の教科書における19世紀~20世紀の部分にひととおり目を通しておくことが望ましい。
授業内容は、履修者数などに応じて、順番やテーマが一部変更になる可能性もある。
ヨーロッパに留学する予定はないがヨーロッパ近現代史やアイデンティティの問題に関心のある学生も勿論歓迎する。
回 | 授業内容 |
---|---|
第1回 | 授業の狙い、シラバスの確認と共用 ヨーロッパとは何か?ヨーロッパとはどこか?(受講生に対するアンケート) |
第2回 | ヨーロッパとは何か? ヨーロッパに対するイメージ(アンケートの結果と分析) |
第3回 | ステレオタイプと偏見 カタルーニャ「問題」(?)について |
第4回 | カタルーニャの形成過程 |
第5回 | カタルーニャとスペインにおける言語 |
第6回 | カタルーニャと「国民国家」 「国民国家」と「想像の共同体」 |
第7回 | 18世紀「ドイツ」の状況 ヘルダーと「国民語」 |
第8回 | 「国民語」を求めて ヨーロッパにおける言語状況 |
第9回 | 「国民一つに、言語一つ?」 フランス語の成立過程① |
第10回 | フランス語の成立過程② |
第11回 | フランス革命と「国語」 |
第12回 | 「国民一つに、言語一つ?」 国語の普及(フランス) |
第13回 | 「国民一つに、言語一つ?」 国語の普及(イギリス) |
第14回 | 「国民一つに、言語一つ?」 国語の普及(ドイツ) |
第15回 | 「国語」の形成と普及について(まとめと展開) |