担当者 | 久保 裕子 | |
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単位・開講先 | 選択必修A 2単位 [社会学科] | |
科目ナンバリング | SOC-204 |
この授業は、質的社会調査の代表的技法であるフィールドワークの実習を通して、この調査法の実質的な定着をめざすものである。春学期の「社会学フィールド調査法」の単位を修得しており、フィールドワークについての基礎的理解を既に形成している学生を対象とする。
履修生は、それぞれの興味に沿って、調査するテーマの設定を行い、しかるべきフィールドを選択し、調査計画をたて、フィールドに赴き、データの収集・分析を行い、その成果を発表し、レポートとしてまとめるという一連の作業を半期をかけて行う(少人数のグループで共通テーマを扱うも可)。授業内では、フィールドワークの各段階で作業の進捗状況についての報告と討議を行い、参加者の間で調査プロセスをシェアすることを通して、調査戦略を適宜軌道修正しつつ、最終成果発表・成果報告書の完成へとつなげていく。そのプロセスを通して、自分のフィールドと自分の採用した技法についてはもちろん、それ以外の様々なフィールド、様々なフィールドワーク技法について、またフィールドワークという調査法自体の可能性と課題について、理解を深めていくことができるだろう。
・フィールドワークという社会調査技法を、その実践を通じてより深く理解する。
・フィールドワークによる社会調査を実践できるようになる。
調査の各段階において指定された提出物のチェックを受け、進捗状況報告を行っていることが単位習得の前提である。評価は、最終発表およびレポートによって行う。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 特になし | ||
参考文献 |
フィールドワークの調査活動自体は、各履修学生が授業時間外で行うことになる。
授業外で各自で行うべき作業量の多い授業である。この作業を主体的に進められることが、授業履修・単位修得の必要条件となる。
なお、「社会学フィールド調査法」の単位を修得済みであることが、この授業履修の条件である。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 授業案内、調査計画書フォーム配布 |
第2回 | 調査計画の提起・検討 |
第3回 | 調査計画の検討・修正 |
第4回 | 調査計画確定 |
第5回 | 〈オンライン授業〉フィールドノーツの検討(1) |
第6回 | フィールドノーツの検討(2) |
第7回 | フィールドノーツの検討(3) |
第8回 | 調査中間報告と討議(1) |
第9回 | 調査中間報告と討議(2) |
第10回 | 調査中間報告と討議(3) |
第11回 | 調査中間報告と討議(4) |
第12回 | 調査中間報告と討議(5) |
第13回 | 最終成果発表会(1) |
第14回 | 最終成果発表会(2) |
第15回 | 最終成果発表会(3) |