公共政策論Ⅱ
担当者朴井  晃教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [政治学科]
科目ナンバリングPOS-102

授業の概要(ねらい)

 「公と私」「官と民」の新たな役割分担による取り組みが進んでおり、これらの取り組みが魅力あるまちづくりには欠かせません。そういう中でも、特に国・地方の政府・行政が果たす役割は大きく、政策として進められることは、地域における課題の解決への大きな一歩となります。
 公共政策論では、「政策の発案・決定・執行(評価を含む)」というプロセスに関する理論を学びます。また、公共政策を分析の対象とする学問である公共政策学は、我が国においては、比較的新しい学問として紹介されることが多く、学際的(複数の異なる領域にまたがる学問・研究分野)性質を持っているため、関連分野の理論を取得することが必要です。
 公共政策論Ⅱでは、政策決定における様々な要因などを学びます。また、公共政策の実施・評価や公共政策管理のシステムなどについても学んでいく予定です。

授業の到達目標

①政策決定における合理的意思決定、利益、制度・アイディアの影響について基礎的な知識を理解しています。
②公共政策の実施や実施研究について基礎的な知識を理解しています。
③公共政策における評価について基礎的な知識を理解しています。
④公共政策の管理システムについて基礎的な知識を理解しています。
⑤授業で学んだ内容を、自学の内容にふれつつ、端的に文章でまとめることができます

成績評価の方法および基準

学期末試験(55%)と授業への参加状況などの平常点(45%)とで判定します。
 ※平常点は主に次の3点から評価します
  ⅰ 毎回授業中に提出を求める予定のリアクションペーパーの記載内容
  ⅱ 学期末以外にレポート等の課題を実施する場合はその内容
  ⅲ 授業への参加状況(ただし、授業への出席は当然として、出席しただけでは平常点として評価しません)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『公共政策学の基礎 第3版』秋吉貴雄・伊藤修一郎・北山俊哉著(2020年)有斐閣
参考文献

準備学修の内容

①教科書にそって講義を進めますので、各回の授業内容に関する教科書の該当部分を事前に読んでおいてください。
②住んでいる自治体が発行する広報誌や行政に関する新聞記事を出来るだけ読む習慣をつけてください。

その他履修上の注意事項

①授業は基本的な流れとして、「前回振り返り」「リアクションペーパーからの共有」「今回の学び」という流れで進める予定です。講義の内容を教科書などで確認し、復習してください。
②授業において、毎回リアクションペーパーを提出してもらうことを予定しています。記載内容は授業の中で説明します。(平常点を評価することに活用します。特に1回目、2回目の授業で詳しく説明しますので、その指示内容を守って取り組んでください。)
③レポート等の課題を実施する場合は授業の中で説明します。
④授業の進行状況や受講者の興味などから、各回の授業内容や授業の流れなどを変更する場合があります。
⑤授業には積極的に参加してください。また、各回の授業テーマに関連することで、興味がある内容があれば事前事後を問わず質問してください。

授業内容

授業内容
第1回「公共政策論Ⅱ」の講義の概要などを学ぶ
第2回政策決定における合理的意思決定の構造と限界などについて学ぶ①
第3回政策決定における合理的意思決定の構造と限界などについて学ぶ②
第4回政策決定における利益の実現などについて学ぶ①
第5回政策決定における利益の実現などについて学ぶ②
第6回政策決定における制度の影響などについて学ぶ①
第7回政策決定における制度の影響などについて学ぶ②
第8回第7回までのまとめ(オンライン授業)
第9回政策決定におけるアイディアの影響などについて学ぶ①
第10回政策決定におけるアイディアの影響などについて学ぶ②
第11回公共政策の実施や実施研究(組織、制度を含む)などについて学ぶ①
第12回公共政策の実施や実施研究(組織、制度を含む)などについて学ぶ②
公共政策の評価の種類や機能などについて学ぶ①
第13回公共政策の評価の種類や機能などについて学ぶ②
第14回公共政策管理のシステムなどについて学ぶ
第15回講義のまとめなどを行う