地理学特殊講義1B-Ⅱ
担当者吉野  裕教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングGGR-202

授業の概要(ねらい)

人間は聖地を訪れた際に自身の宗教心を満たしたり、観光を楽しんだりします。このような聖地への参詣・巡礼は、我々人間にとって不可欠な活動のひとつとなっています。また、人間は必要に応じて聖地を新たに設置することもあります。この講義では、「文化地理学」・「宗教地理学」の視点で著された世界や日本の聖地、および参詣・巡礼に関する研究を多数紹介していきます。以上の内容に加え、聖地の存続を支えるそれぞれの宗教・信仰の人口の動向についても解説を行います。

授業の到達目標

①世界や日本の宗教人口とその動向を把握し、これらの概要について専門用語を用いて説明できる。
②宗教地理学・文化地理学に関する専門用語を用いながら、世界や日本の参詣・巡礼の概要について説明できる。

成績評価の方法および基準

筆記試験(70%)と受講態度(30%)をもとに成績を評価します。
※試験による成績評価の基準:世界と日本の宗教人口とその動向、ならびに参詣・巡礼の概要について、専門用語を用いて説明できているかを基準に成績を評価します。
※受講態度による成績評価の基準:毎回、配布するリアクションペーパーの記載内容をもとに成績を評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書特に指定しません
参考文献『世界の宗教と人口』早瀬保子・小島宏編著原書房
参考文献『ヨーロッパ聖地巡礼』イアン・ブラッドリー創元社

準備学修の内容

・事前に授業内容に関する書籍を図書館などで探し、読んで知識を獲得してください。
・授業で取りあげた専門用語の意味を、地理学とその隣接分野の事典で調べ、ノートにまとめてください。

その他履修上の注意事項

・第1回目の授業はオンラインで実施する予定です。これに関する重要な連絡をLMS(地理学特殊講義Ⅱ)に掲載する場合があります。LMSをきちんと確認して下さい。
・毎回、リアクションペーパーを配布します。これに質問・意見・要望などを自由に記載し、必ず提出してください。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス、受講上の諸注意【オンライン】
第2回世界の宗教人口①宗教の分布
第3回世界の宗教人口②宗教人口の変化
第4回ヨーロッパの聖地と巡礼①歴史
第5回ヨーロッパの聖地と巡礼②現在の巡礼
第6回ヨーロッパの聖地と巡礼③世界遺産登録とその影響
第7回日本の宗教分布
第8回日本の参詣・巡礼①伊勢信仰
第9回日本の参詣・巡礼②四国八十八カ所・西国三十三カ所
第10回日本の参詣・巡礼③霊山 富士山
第11回日本の参詣・巡礼④霊山 青森県・秋田県
第12回日本の参詣・巡礼⑤霊山 山形県
第13回創造される参詣・巡礼①初詣
第14回創造される参詣・巡礼②パワースポット
第15回まとめと試験