科目名分類学年卒業認定との関連
薬物治療学入門講義1年後期必修・1単位
担当者(※は責任者)
※安藤崇仁(地域医療薬学)教員紹介

授業の概要

薬剤師の業務は、処方せん通りに薬を調剤することにとどまらず、チーム医療の中で、医師への処方提案や薬物モニタリングを通して薬物治療に関わることが強く求められるようになっています。
本授業では、症候や怪我、疾患について身近で具体的な薬物治療の事例を毎回取り上げます。
生理・解剖といった人体に関することだけでなく、患者が生活する地域や食生活、職業などの、患者を取り巻く様々なことを考慮して薬物治療を実践できるように、症例を用いた学習を通じて、他の科目と薬物治療の関わりを整理し、薬物治療に関する基礎的な知識を身につけます。
カリキュラムにある様々な科目と薬物治療の関わりを明確に意識しながら、6年間で患者を中心とした薬物治療を学んでいくための基本的な考え方を身につけてもらいます。
本科目は、実務経験(薬剤師)のある教員による授業です。

授業の到達目標

①地域社会や経済状況等が、患者が薬を使用することにあたえる影響について説明できる。
②患者をとりまく状況を考慮して適切な薬物治療を実践するために必要な、薬や人体に関する基本的な知識を有している。

授業形式

8回の授業は、講義形式で行います。
授業内容の一部は、同時期の「薬学への招待2」と関連します。

授業計画

項目内容担当コアカリ
番号
1オリエンテーション、身近な疾患・症候と薬物治療小児の薬物治療で注意すべき点を説明できる。(知識)
小児の薬物治療における家族の役割について説明できる。(知識)
安藤崇仁
A(1)②2,3,6、A(3)①3、A(3)②1、A(4)3、B(4)①1,4、E1(2)①1、E1(3)1、E3(2)①1,2、E3(3)②1,2、E(3)④1
2循環器疾患の薬物治療高血圧症の定義を説明できる。(知識)
主要な降圧薬の積極的適応の違いについて概説できる。(知識)
安藤崇仁
A(1)②2,3,6、A(3)①3、A(4)1,3、B(4)①1,4、E1(1)①1,2、E1(2)①1、E1(3)1、E2(3)①4、E2(3)③1、E3(2)①1,2、E3(3)②1,2、E(3)④1
3呼吸器疾患の薬物治療気管支喘息の定義を説明できる。(知識)
喘息治療のステップについて説明できる。(知識)
吸入薬使用時の注意点について、例を挙げて説明できる。(知識)
安藤崇仁
A(1)②2,3,6、A(3)①3、A(4)1,3、B(4)①1,4、E1(1)①1,2、E1(2)①1、E1(3)1、E2(2)②3、E2(4)①1、E3(2)①1,2、E3(3)②1,2、E(3)④1
4代謝系疾患の薬物治療高尿酸血症の定義を説明できる。(知識)
痛風関節炎の定義を説明できる。(知識)
痛風関節炎の前兆期、極期および間欠期における治療薬選択を概説できる。(知識)
尿酸降下薬選択の原則を説明できる。(知識)
安藤崇仁
A(1)②2,3,6、A(3)①3、A(4)1,3、B(4)①1,4、E1(1)①1,2、E1(2)①1、E1(3)1、E2(5)①3、E3(2)①1,2、E3(3)②2、E(3)④1
5皮膚疾患の薬物治療アトピー性皮膚炎の定義を説明できる。(知識)
アトピー性皮膚炎を治療する外用薬の違いを説明できる。(知識)
ステロイド外用薬の基剤による皮膚吸収速度の違いについて概説できる。(知識)
ステロイド外用薬の塗布部位ごとの吸収率の違いについて説明できる。(知識)
安藤崇仁
A(1)②2,3,6、A(3)①3、A(4)1,3、B(4)①1,4、E1(1)①1,2、E1(2)①1、E1(3)1、E2(2)②3、E2(6)③1、E3(2)①1,2、E3(3)②1,2、E(3)④1
6骨・関節・カルシウム代謝疾患の薬物治療骨粗鬆症の定義を説明できる。(知識)
原発性骨粗鬆症の成因と薬物治療について、例を挙げて説明できる。(知識)
続発性骨粗鬆症の成因と薬物治療について、例を挙げて説明できる。(知識)
安藤崇仁
A(1)②2,3,6、A(3)①3、A(4)1,3、B(4)①1,4、E1(1)①1,2、E1(3)1、E2(2)③2、E3(2)①1,2、E3(3)②2、E(3)④1
7消化器系疾患の薬物治療胃潰瘍と十二指腸潰瘍の定義を説明できる。(知識)
消化性潰瘍の成因による薬物治療の違いについて説明できる。(知識)
消化性潰瘍合併症の対先について説明できる。(知識)
安藤崇仁
A(1)②2,3,6、A(3)①3、A(4)1,3、B(4)①1,4、E1(1)①1,2、E1(2)①1、E1(3)1、E2(4)②1、E3(2)①1,2、E3(3)②2、E(3)④1
8中枢神経系疾患の薬物治療パーキンソン病の定義を説明できる。(知識)
統合失調症の定義を説明できる。(知識)
抗精神病薬の副作用軽減のための対処法を説明できる。(知識)
抗パーキンソン病薬選択の原則について説明できる。(知識)
安藤崇仁
A(1)②2,3,6、A(4)1,3、B(4)①1、E1(1)①1,2、E1(2)①1、E1(3)1、E2(1)③4,9、E3(2)①1,2、E3(3)②2、E(3)④1

成績評価の方法および基準

定期試験100%(マークシートによる客観試験と筆記・論述試験を併用して評価します)
中間試験0%
小テスト0%
レポート0%
その他なし

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考書関連する科目の教科書やプリント
その他プリントを配布します。

事前事後学修の内容およびそれに必要な時間

1自分自身の経験や、家族や友人、知人で薬を使ったことのある人が、薬を使用する上でとっていた行動を思い返しておいてください。普段から生活の中で薬物治療がどのように行われ、どのような問題があるかについて興味を持つことが、この授業では重要です。
2事前学習として、前回の授業で出てきた専門用語の意味等を理解しておいてください。
3事後学修として、授業中の疑問点をまとめ、教科書、プリント等を利用し、次回の授業までに解決しておいてください。
4この講義は1単位ですので、予習・復習等の準備学習に必要な最低限の時間数は29時間であり、1回の講義あたり3.625時間となります。

その他の注意事項

1薬物治療に関する理解が進むにしたがって、日常生活の中でも専門的に考えられる状況が増えてくると思います。今は学生として見られていても、薬剤師になった途端に社会からは「薬の専門家」として見られるようになります。資格を得たから専門家になるのではなく、6年間をかけて徐々に専門家に近づいていく必要があります。本授業で専門家としての考え方のきっかけを掴んでもらいたいと考えています。
2試験やレポート等の対し、解説等のフィードバックを行います。
3この科目と学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)との関連をカリキュラム・マップを参照し、理解すること。

主な関連科目

講義1年生命倫理、薬学への招待1、薬学への招待2、生理学1、機能形態学
2年栄養化学、生化学1、生化学2、生理学2、病態・薬理学1(精神・神経・筋)、病態・薬理学2(内分泌・生殖器・骨)、特に強い関連性があるものを挙げました。
3年薬物治療学1(総論・臓器別治療1)、薬物動態学、医薬品情報学、分子生物学
4年薬物治療学2(臓器別治療2)、薬物治療学3(悪性腫瘍)、薬物治療学4(感染症・統合演習1)、保健衛生学、医薬品安全性学、地域医療論、薬物動態制御学
5年
演習1年ヒューマンコミュニケーション
2年医療コミュニケーション1
3年医療コミュニケーション2
4年医療コミュニケーション3、薬学統合演習1
5年医療コミュニケーション4
実習1年
2年
3年
4年
5年

メモ