科目名分類学年卒業認定との関連
薬物治療学4(感染症・統合演習1)講義4年前期必修・1.5単位
担当者(※は責任者)
※渡邊真知子(臨床薬剤学), 岡沙織(衛生化学), 永島一輝(臨床薬剤学)

授業の概要

 治療ガイドラインと患者情報に応じた適切な治療薬を提案して実践するために、主に感染症領域での適切な薬剤選択ならびに薬物モニタリングに必要な医薬品情報を修得する。また、薬剤師による救急医療の臨床現場における医薬品管理業務と病棟における栄養管理業務に関する知識を学ぶ。授業後半では、薬剤師が薬学的管理を実践する上での患者情報の収集・評価・記録方法について感染症を中心とする代表的な疾患例を挙げた総合演習を通して学習する。本科目は、実務経験(薬剤師)のある教員が担当する授業が含まれます。

授業の到達目標

授業で習得すべき内容は以下の通りである。
① 感染症領域における患者情報に応じた適切な治療薬を提案できる知識を有している。
② 救急・集中治療や栄養療法における薬剤師の役割を理解し、科学的な理論に基づいた適正な薬物治療を提案できる知識を有している。
③ 代表的な疾患例において、薬剤師が薬学的管理を事前する上での患者情報の収集方法を修得している。

授業形式

教科書とプリントを利用した講義または演習形式

授業計画

項目内容担当コアカリ
番号
1呼吸器感染症上気道炎、副鼻腔炎、インフルエンザについて、薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。(知識)E2(7)③1
E2(7)③3
E2(7)④3
2細菌感染症(1)肺炎、肺結核、皮膚細菌感染症について、薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。(知識)E2(7)③1
E2(7)③7
3ウイルス感染症(1)
性感染症
尿路感染症、性感染症、ウイルス感染症(ヘルペスウイルス感染症)、後天性免疫不全症候群について、薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。(知識)E2(7)③4
E2(7)③5
E2(7)④1
E2(7)④2
E2(7)④5
4真菌感染症
原虫・寄生虫感染症
皮膚真菌症、深在性真菌症、原虫感染症、寄生虫感染症について、薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。(知識)E2(7)⑤2
E2(7)⑥1
E2(7)⑥2
5栄養と輸液(1)患者の栄養状態や体液量、電解質の過不足などが評価できる。(知識)
栄養療法について概説できる。(知識)
岡沙織
F(3)③5
F(3)③6
6栄養と輸液(2)
代表的な輸液の種類と適応を説明できる。(知識)岡沙織
F(3)③5
F(3)③6
7救急医療と薬救命救急領域で出会う代表的な病態と薬剤の使用方法について説明できる。(知識)渡邊真知子
F(1)①3
F(1)③9
F(3)③1
F(5)③7
8細菌感染症(2)消化器感染症、感染性心内膜炎、胸膜炎について、薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。(知識)渡邊真知子
E2(7)③2
E2(7)③8
9細菌感染症(3)MRSA感染症、敗血症について、薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。(知識)渡邊真知子
E2(7)③9
E2(7)③10
10ウイルス感染症(2)
脳炎・髄膜炎
脳炎、髄膜炎、ウイルス感染症(プリオン病を含む)について、薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。(知識)渡邊真知子
E2(7)③6
E2(7)④6
11総合演習(1)薬物治療に必要な患者情報の収集、患者情報の記録方法(SOAP形式)を理解し、代表的な疾患に関する薬学的管理について討議する。(知識、態度)渡邊真知子
永島一輝
E3(2)①1
E3(2)②2
12総合演習(2)医薬品の効果や副作用を評価するために必要な患者情報の収集と評価を理解し、代表的な疾患に関する薬学的管理について討議する。(知識、態度)渡邊真知子
永島一輝
F(3)①2
F(3)④1
F(3)④2
F(3)④3

成績評価の方法および基準

定期試験100%
中間試験
小テスト
レポート
その他

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書病気とくすり 2020 
-基礎と実践 Expert’s Guide-
南山堂
教科書サンフォード感染症治療ガイド 2020(第50版)日本語版ライフサイエンス出版
教科書2ページで理解する 標準薬物治療ファイル(改訂3版)日本アプライドセラピューティクス学会南山堂
参考書薬剤師のための臨床思考トレーニングPharm.D. クラブ南山堂

事前事後学修の内容およびそれに必要な時間

1事前学修(予習):事前に指定した教科書あるいは講義資料の次回の授業部分を読み、専門用語の意味等を理解しておくこと。
2事前学修(復習):授業中の疑問点をまとめ、教科書やオフィスアワー等を利用しながら次回の授業までに解決しておくこと。
3この講義は1.5単位であるので、大学設置基準において定められた本科目の単位修得に必要な準備学修(予習・復習等)の総時間は43.5時間である。1回の講義あたり3.625時間が目安となる。

その他の注意事項

1確認テストを実施した際のフィードバックは、解説資料の配信等によって行う。
2当科目と学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)との関連についてカリキュラム・マップを参照し、理解すること。
3定期試験の受験資格について、履修要項の定める基準で対応する。

主な関連科目

講義1年
2年薬理学3(感染症・悪性腫瘍)、栄養化学
3年医薬品情報学、病態・薬理学3(呼吸器・消化器)、調剤学
4年薬物治療学3(悪性腫瘍・複数疾患合併症・臨床検査)
5年
演習1年
2年
3年
4年薬学統合演習1
5年
実習1年
2年
3年
4年薬学実習8(実務実習事前学習)、薬学実習9(実務実習事前学習)、薬学実習10(実務実習事前学習)
5年

メモ