科目名分類学年卒業認定との関連
生命倫理講義1年前期必修・1.5単位
担当者(※は責任者)
※久保田篤司(薬学実習推進研究センター)

授業の概要

 授業では、医療の担い手を目指す上で必要とされる生命倫理・医療倫理の基礎知識を学ぶとともに、現代社会が、そして今日の医療の臨床現場が実際にどのような問題をかかえているのかを理解し、医療人として、薬剤師として、人のいのちとどう向き合うべきかを主体的に考える力を養う。

授業の到達目標

倫理的問題に配慮して主体的に行動するために、生命・医療に係る倫理観を身につけ、医療の担い手としての感性を養う。(薬学教育モデル・コアカリキュラムA(2))

授業形式

講義形式で行う。プリントや映像を用いる。

授業計画

項目内容担当コアカリ
番号
1倫理とは、医療倫理と生命倫理医療倫理に関する規範(ジュネーブ宣言等)について概説できる。(知識)A(2)②1
2生命倫理の諸問題医療の進歩に伴う倫理的問題について説明できる。(知識)A(2)②3
3生命倫理の諸原則、患者と医療者①生命倫理の諸原則(自律尊重、無危害、善行、正義等)について説明できる。(知識)
患者の基本的権利の内容(リスボン宣言等)について説明できる。(知識)
A(2)①2、A(2)③2
4患者と医療者②患者の自己決定権とインフォームドコンセントの意義について説明できる。(知識)
患者の価値観、人間性に配慮することの重要性を認識する。(態度)
A(2)③3、A(2)③1
5生命の始まりにまつわる諸問題①生に関わる倫理問題について討議し、自らの考えを述べる。(態度)
医療の進歩に伴う倫理的問題について説明できる。(知識)
A(2)①3、、A(2)②3
6生命の始まりにまつわる諸問題②
臓器移植医療①
生に関わる倫理問題について討議し、自らの考えを述べる。(態度)
医療の進歩に伴う倫理的問題について説明できる。(知識)
A(2)①3、A(2)②3
7臓器移植医療②医療の進歩に伴う倫理的問題について説明できる。(知識)A(2)②3
8安楽死と尊厳死①死に関わる倫理問題について討議し、自らの考えを述べる。(態度)A(2)①3
9安楽死と尊厳死②死に関わる倫理問題について討議し、自らの考えを述べる。(態度)A(2)①3
10生命観の変遷、生命の尊重科学技術の進歩、社会情勢の変化に伴う生命観の変遷について概説できる。(知識)
生命の尊厳について、自らの言葉で説明できる。(知識)
A(2)①4 、A(2)①1
11研究倫理臨床研究における倫理規範(ヘルシンキ宣言等)について説明できる。(知識)
「ヒトを対象とする研究において遵守すべき倫理指針」について概説できる。(知識)
A(2)④1、A(2)④2
12専門職倫理、医療情報、演習
薬剤師が遵守すべき倫理規範(薬剤師倫理綱領、薬剤師倫理規定等)について説明できる。(知識)
知りえた情報の守秘義務と患者等への情報提供の重要性を理解し、適切な取扱いができる。(知識)
A(2)②2 、A(2)③4

成績評価の方法および基準

定期試験80% 筆記試験を行う(授業内容の理解度等を評価する)。
中間試験0%
小テスト0%
レポート20% 授業内に小レポートの提出をもとめる(課題についての正確な記載・自らの考えを述べる等の態度をルーブリックにより評価する)。
その他・生命倫理についての5肢選択問題を紹介する。
・出席状況や受講態度が不良の場合、点数を0点とする。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書なし
参考書薬剤師になる人のための生命倫理と社会薬学田内義彦・長嶺幸子・松家次朗法律文化社
その他プリント、映像

事前事後学修の内容およびそれに必要な時間

1事前学習:授業で取り上げるテーマについて、事前に指示された資料を読んでくること。
事後学習:授業中に指示された内容を調べること。
2この講義は1.5単位ですので、予習・復習等の準備学習に必要な最低限の時間数は43.5時間であり、1回の講義あたり3.625時間となります。

その他の注意事項

1歴史・社会についての一般的知識をもって臨んでほしい。
2ニュースや新聞等で報道される医療系のニュースに注意を払ってほしい。
3演習問題やレポートに対し、解説等のフィードバックを行う。
4この科目と学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)との関連をカリキュラム・マップを参照し、理解すること。

主な関連科目

講義1年薬学への招待1、薬学への招待2、社会と医療
2年
3年
4年薬事関係法規・制度
5年
演習1年
2年
3年
4年
5年
実習1年
2年
3年
4年
5年

メモ