科目名分類学年卒業認定との関連
物理薬剤学講義2年前期必修・1.5単位
担当者(※は責任者)
※横山和明(物理薬剤学)

授業の概要

 医薬品は主成分以外にもさまざまな目的で各種成分を配合してあり、剤形も粉や錠剤や液体などの中から適切なものを選択してつくられています。このような分野を取り扱うのが薬剤学です。その中でも物理薬剤学では、薬剤や医薬品原料の物理化学的諸性質を理解すること、製剤化の原理を学ぶことを目的としています。

授業の到達目標

医薬品を適切に取扱うために、製剤原料や各種剤形の特徴を説明できる。

授業形式

教科書とプリントを使った講義

授業計画

項目内容担当コアカリ
番号
1粉体(1) 粒子径と粒子径の測定について概説できる(知識) 横山和明
E5(1)①1
2粉体(2)
粒度分布と結晶形について概説できる(知識)横山和明
E5(1)①1,2
3粉体(3)
流動性と充填性について概説できる(知識)横山和明
E5(1)①1
4粉体(4)
吸湿とぬれについて概説できる(知識)横山和明
E5(1)①1
5医薬品の溶解(1)
溶解度について概説できる(知識)
横山和明
E5(1)①2~5
6医薬品の溶解(2)
溶解速度について概説できる(知識)横山和明
E5(1)①3,5
7膜透過・界面現象(1)
医薬品の膜透過・表面張力について概説できる(知識)横山和明
E5(1)①3, E5(1)③1
8界面現象(2)
界面活性剤とミセルについて概説できる(知識)E5(1)③1
9分散系
コロイド、乳剤、縣濁剤について概説できる(知識)横山和明
E5(1)③2~4
10レオロジー
流体の流動について概説できる(知識)横山和明
E5(1)②1,2
11高分子・医薬品の安定性(1)
製剤材料としての高分子、医薬品の分解様式について概説できる(知識)横山和明
E5(1)②2,E5(1)④1~3
12医薬品の安定性(2)
医薬品の安定化と反応速度論について概説できる(知識) 横山和明
E5(1)④2,3

成績評価の方法および基準

定期試験100% マークシートによる客観試験で評価します。
中間試験0%
小テスト0%
レポート0%
その他出席点は加味しませんが、受講態度が不良な場合には減点することがあります。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書基礎から学ぶ製剤化のサイエンス第3版山本恵司 監修エルゼビア
参考書なし
その他プリント

事前事後学修の内容およびそれに必要な時間

1事前学習としては、教科書の該当する項目を読んで予習してください。
2事後学習としては、講義の内容を自分なりに項目立ててまとめを作成し、講義で出された課題について解くことにより、理解した内容について確認してください。さらにその関連項目についても確認してください。
3この講義は1.5単位ですので、予習・復習等の準備学習に必要な最低限の時間数は43.5時間であり、1回の講義あたり3.625時間となります。

その他の注意事項

1物理と名がつきますが要は物質の性質に関して学びます。例えば粉は固体だと思いがちですが、均一の固体とは異なり空気を含んでいますし、化学的に同一成分の粉でも粒子の大きさによってさまざま性質が異なります。これらは医薬品の剤型を考える上で極めて重要です。高校で物理が未履修であっても、理解できるように心がけますが、自己努力も怠らないようにしてください。
2毎回異なる内容を取り扱いますので、必ず出席してその日のうちに理解するように努めてください。
3試験やレポート等に対し、解説等のフィードバックを行います。
4この科目と学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)との関連をカリキュラム・マップを参照し、理解すること。

主な関連科目

講義1年物理化学1
2年製剤学1、製剤学2、物理化学2
3年生物薬剤学、薬物動態学
4年薬物動態制御学
5年
演習1年
2年
3年
4年薬学演習
5年
実習1年
2年薬学実習4(物理化学、生化学、薬剤学)
3年
4年
5年

メモ