科目名 | 分類 | 学年 | 期 | 卒業認定との関連 | |
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物理化学3 | 講義 | 2年 | 後期 | 必修・1.5単位 | |
担当者(※は責任者) | |||||
※楯直子(生体分子化学), 村田拓哉(生体分子化学) |
生命現象において重要な役割を果たす生体分子、および生命維持活動を行っている生物に作用する化学物質・医薬品について物理化学の視点から理解を深めるためには、物理化学的計測方法(主に分光学的測定法)について学び、その上で物質の構造と機能を分子レベルから理解することが必須となります。本講義では、まず電磁波(光)の特性、分光学の基本的事項とその原理に基づく計測法について学びます。それに続き、原子の構造・放射壊変、および生体分子の機能がその立体構造や相互作用により制御されていることを理解するために生体分子の立体構造と相互作用について物理化学的観点から学びます。
(1)電磁波の性質や分子の振動・回転・電子遷移について概説できる。
(2)偏光、旋光、X線の基本的事項やそれらを用いた各種計測法について説明できる。
(3)物質の物理的性質を理解するために原子の構造と放射壊変について概説できる。
(4)生体分子の立体構造の成り立ちや生体分子間相互作用について概説できる。
教科書、プリントを使用して講義を行います。
回 | 項目 | 内容 | 担当 | コアカリ 番号 |
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1 | 電磁波 | 電磁波の性質、光の波動性と粒子性について概説できる (知識) | 村田拓哉 | C1(1)③1 |
2 | 分光学(1) | 分子の振動、回転、電子遷移について概説できる (知識) | 村田拓哉 | C1(1)③2 |
3 | 分光学(2) | 光の反射、散乱、干渉、回折について概説できる (知識) | 村田拓哉 | C1(1)③5 |
4 | 分光学(3) | 偏光、旋光性、屈折率について概説できる (知識) | 村田拓哉 | C1(1)③4 |
5 | 分光学(4) | 旋光度、旋光分散、円偏光二色性について概説できる (知識) | 村田拓哉 | C1(1)③4, C2(4)①5 |
6 | 分光学(5) | 結晶構造、回折現象、X線分析法について概説できる (知識) | 村田拓哉 | C1(1)③6, C2(4)④1,2 |
7 | 原子・分子(1) | 原子の構造について概説できる (知識) 放射壊変(1)について概説できる (知識) | 楯直子 | C1(1)④1, 2 |
8 | 原子・分子(2) | 放射壊変(2)について概説できる (知識) | 楯直子 | C1(1)④1, 2 |
9 | 生体分子の生物物理学(1) | 生体分子タンパク質の立体構造について概説できる タンパク質の立体構造を規定する因子について概説できる (1)(知識) | 楯直子 | C6(2)④ |
10 | 生体分子の生物物理学(2) | タンパク質の立体構造を規定する因子について概説できる(2) タンパク質の立体構造の自由度について概説できる (知識) | 楯直子 | 大学独自 |
11 | 生体分子の生物物理学(3) | 核酸の構造および生体分子間(タンパク質同士、タンパク質-核酸)の相互作用について概説できる (知識) | 楯直子 | 大学独自 |
12 | 生体分子の生物物理学(4) | 脂質と生体膜の構造、脂質二重層の動的構造について概説できる (知識) | 楯直子 | 大学独自 |
定期試験 | 100% : 筆記試験にて評価します。 |
中間試験 | 0% |
小テスト | 0% |
レポート | 0% |
その他 | 受講態度が不良の場合は減点することがあります。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | メディカル化学 医歯薬系のための基礎化学 | 齋藤勝裕、太田好次 他共著 | 裳華房 |
参考書 | スタンダート薬学シリーズⅡ 物理系薬学Ⅰ 物質の物理的性質 | 日本薬学会 編 | 東京化学同人 |
参考書 | スタンダート薬学シリーズⅡ 物理系薬学Ⅲ 機器分析・構造決定 | 日本薬学会 編 | 東京化学同人 |
その他 | 必要に応じてプリントを配布します。 |
1 | 本講義の前半部分には、高校で履修した物理や化学と関連した内容項目があります。シラバスの項目・内容を参考にして、高校の教科書等で復習しておいて下さい。また後半部分は、2年生前期までに履修した生物系科目と関連した内容も含まれますので復習しておいて下さい。 |
2 | 次回の授業内容を予習し、専門用語の意味等を理解しておいてください。 |
3 | 2回目以降の講義を受講する際には、必ず前回の講義ノートを復習してから、受講するようにして下さい。 |
4 | この講義は1.5単位ですので、予習・復習等の準備学習に必要な最低限の時間数は43.5時間であり、1回の講義あたり3.625時間となります。 |
1 | 復習・自習用の学習プリントを講義の際に配布します。自習する際や定期試験前の学習に役立ててください。 |
2 | 講義内容を毎回、復習して理解を深めるように努めてください。疑問点がありましたら、遠慮なく質問に来てください。 |
3 | 確認テスト等に対し、正解・解説等のフィードバックを行います。 |
4 | この科目と学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)との関連をカリキュラム・マップを参照し、理解すること。 |
講義 | 1年 | 基礎物理化学、物理化学1 |
2年 | 物理化学2、機器分析学、生化学1 | |
3年 | ||
4年 | 基礎薬学特論1(物理・分析系薬学) | |
5年 | ||
演習 | 1年 | |
2年 | ||
3年 | ||
4年 | ||
5年 | ||
実習 | 1年 | |
2年 | 薬学実習4(物理化学、生化学、薬剤学) | |
3年 | ||
4年 | ||
5年 |
授業の進み具合により、授業計画スケジュールが多少、前後に変更になる場合があります。