科目名 | 分類 | 学年 | 期 | 卒業認定との関連 | |
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栄養化学 | 講義 | 2年 | 後期 | 必修・1.5単位 | |
担当者(※は責任者) | |||||
※岡沙織(衛生化学) |
生活習慣病が問題となっている現在、薬剤師は、予防医学的な見地から各栄養素の機能やその過不足が健康に及ぼす影響を正確に理解する必要があります。健全な食生活は健康の維持に不可欠です。最近は、栄養機能を強化した付加価値が高い食品に対する世間の関心も高まっています。「栄養化学」では栄養素の化学、機能、消化・吸収・代謝、栄養素の栄養学的評価、健康への影響、疾病との関連などを中心に講義します。
①五大栄養素を列挙し、それぞれの役割について説明できる。
②各栄養素の消化、吸収、代謝のプロセスを概説できる。
③食品中の三大栄養素の栄養的な価値を説明できる。
④五大栄養素以外の食品成分(食物繊維など)の機能について説明できる。
⑤エネルギー代謝に関わる基礎代謝量、呼吸商、推定エネルギー必要量の意味を説明できる。
⑥日本人の食事摂取基準について説明できる。
⑦栄養素の過不足による主な疾病を列挙し、説明できる。
⑧疾病治療における栄養の重要性を説明できる。
プリントと教科書を使った講義
回 | 項目 | 内容 | 担当 | コアカリ 番号 |
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1 | 栄養素1 | 栄養素としての糖質・タンパク質・脂質の役割、必須アミノ酸、必須脂肪酸、ミネラル、水分、食物繊維、欠乏症と過剰症について概説できる(知識) | 岡沙織 | D1(3)①1,4,7, C6(2)⑦1 |
2 | 栄養素2 | 栄養素としてのビタミン、ビタミン欠乏症、ビタミン過剰症、医薬品としてのビタミンについて概説できる(脂溶性ビタミン)(知識) | 岡沙織 | D1(3)①1,7, C6(2)⑥1 |
3 | 栄養素3 | 栄養素としてのビタミン、ビタミン欠乏症、ビタミン過剰症、医薬品としてのビタミンについて概説できる(水溶性ビタミン1)(知識) | 岡沙織 | D1(3)①1,7, C6(2)⑥1 |
4 | 栄養素4 | 栄養素としてのビタミン、ビタミン欠乏症、ビタミン過剰症、医薬品としてのビタミンについて概説できる(水溶性ビタミン2)(知識) | 岡沙織 | D1(3)①1,7, C6(2)⑥1 |
5 | 栄養素の消化・吸収1 | 栄養素の消化と吸収の機構、消化酵素や胆汁酸の役割、吸収した栄養素の体内運搬の機構について概説できる(知識) | 岡沙織 | D1(3)①2 |
6 | 栄養素の消化・吸収2 | 栄養素の消化と吸収の機構、消化酵素や胆汁酸の役割、吸収した栄養素の体内運搬の機構について概説できる(知識) | 岡沙織 | D1(3)①2 |
7 | 栄養素の代謝1 | 栄養素の代謝とその調節について概説できる(知識) | 岡沙織 | D1(3)①2 |
8 | 栄養素の代謝2 | 栄養素の代謝とその調節について概説できる(知識) | 岡沙織 | D1(3)①2 |
9 | 栄養素の栄養学的評価1 | 生物価、正味タンパク質利用率、アミノ酸スコア、窒素平衡について概説できる(知識) | 岡沙織 | D1(3)①3 |
10 | 栄養素の栄養学的評価2 | アトウォーター係数、呼吸商、基礎代謝量、基礎代謝基準値、推定エネルギー必要量等について概説できる(知識) | 岡沙織 | D1(3)①5 |
11 | 食事摂取基準 | 日本人の食事摂取基準(BMI、推定平均必要量、推奨量、目安量、目標量、耐用上限量)および日本における栄養摂取状況とその問題点について概説できる(知識) | 岡沙織 | D1(3)①6 |
12 | 栄養と疾病 | 栄養素の過不足によって起こる疾病および疾病治療における栄養の重要性について概説できる(知識) | 岡沙織 | D1(3)①7,8 |
定期試験 | 100% マークシートによる客観試験により評価します。 |
中間試験 | 0% マークシート等を用いた中間試験を第5回と第9回の講義の最初に実施します。成績には加味しません。 |
小テスト | 0% 講義後に演習課題をLMS小テストシステムで実施します。成績には加味しません。 |
レポート | 形成的評価として、演習課題の提出状況を定期試験の結果に加味します。 |
その他 | 出席点は加味しません。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 衛生化学詳解(上)第3版 | 浅野哲、阿部すみ子、大塚文徳、川嶋洋一、工藤なをみ、杉山晶規、中川靖一、光本篤史著 | 京都廣川書店 |
参考書 | スタンダード薬学シリーズ II 5 衛生薬学 健康と環境 | 日本薬学会編 | 東京化学同人 |
参考書 | 新版 薬学生のための栄養と健康 | 伊藤順子編著 金谷建一郎、中澤裕之、山下正道、宮原美知子共著 | 三共出版 |
その他 | プリント |
1 | 指定した教科書の次回授業部分や配信プリントを事前に読んでおくこと。教科書の該当ページは、プリントを配信する際に指示します。[1時間×12回 計12時間] |
2 | 授業中の疑問点をまとめ、ノート・プリント・教科書等を利用し、次回の授業までに解決すること。また、配布プリントの練習問題を各自解いておくこと。[2時間×12回 計24時間] |
3 | 全12回の講義終了後、ノート・プリント・教科書・自己学習アプリ等を利用し、授業の内容を総復習すること。[7.5時間] |
4 | 履修要項「履修について」【1】「単位制について」を参考に予復習が必要になります。 |
1 | 栄養素の消化、吸収、代謝の仕組みをよく理解するためには、生化学、解剖学、生理学、薬理学、病態学など、体や病気の仕組みに関する知識が必要です。1年次の生命科学1や、2年次の生化学1、生化学2とは特に関連が深いので、事前にしっかり復習をしておく必要があります。また、日頃から、栄養と健康に関する新聞の記事やテレビのニュースなども気をつけて見るように心がけて下さい。 |
2 | 定期試験、追試験、再試験の受験資格に関しては、履修要項「履修について」【6】「試験・単位認定」に記載の通りです。 |
3 | 試験に対し、解説等のフィードバックを行います。 |
4 | この科目と学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)との関連をカリキュラム・マップを参照し、理解すること。 |
講義 | 1年 | 生命科学1、機能形態学 |
2年 | 生化学1、生化学2 | |
3年 | 衛生化学 | |
4年 | 保健衛生学、衛生薬学特論(健康と環境) | |
5年 | ||
演習 | 1年 | |
2年 | ||
3年 | ||
4年 | 薬学演習 | |
5年 | ||
実習 | 1年 | |
2年 | ||
3年 | 薬学実習6(衛生薬学) | |
4年 | ||
5年 |