科目名分類学年卒業認定との関連
薬学実習5(薬理学)実習3年前期必修・1単位
担当者(※は責任者)
※上園崇(医薬品作用学), 坂本謙司(医薬品作用学), 小野景義(薬効解析学), 森麻美(医薬品作用学), 木内茂樹(薬効解祈学), 鈴木重人(薬効解祈学)

授業の概要

 実験動物を用いた薬理実験を通して、実験動物の取り扱い、薬物投与、薬物による生体反応の測定と解析などに関する基本的な手技手法を体験するとともに、動物倫理についても理解を深めます。そして、代表的な薬物の薬理作用を実際に観察することにより、知識と理解を深めるとともに、薬物による生体反応に関しての生物学的・薬理学的な考察力のレベルアップをめざします。また、コンピュータシミュレーションを用いて、自分たちの行った動物実験の結果の妥当性を確認するとともに、正確な実験結果に基づく考察の訓練をします。

授業の到達目標

①神経系や循環系に作用する薬の効果を動物実験で測定できる。
②動物実験における倫理に配慮しながら、実験動物を適正に扱える。

授業形式

動物実験は、1グループ4〜7名程度のグループで行います。コンピュータシミュレーションは、個人単位で実施します。下記の実習内容の実施順は、グループによって異なります。

授業計画

項目内容担当コアカリ
番号
1ガイダンス 薬理学実験の意義を理解し、動物実験における倫理について配慮できる(態度)小野景義
木内茂樹
鈴木重人
坂本謙司
上園崇
森麻美
E1(1)①1~3, E1(1)②1~3, E2(1)①4
2モルモットを用いた薬理実験局所麻酔薬の作用をモルモットを用いて測定できる(技能・知識)坂本謙司
E1(1)②1~3, E2(1)②3
3マウスを用いた薬理実験鎮痛薬の作用、薬物の併用による痙れん作用をマウスを用いて測定できる(技能・知識)小野景義
E1(1)②1~3, E2(1)③12, E3(1)⑤5
4麻酔ラットを用いた薬理実験麻酔ラットの血圧と心拍数に対する各種薬物の作用を測定できる(技能・知識)森麻美
木内茂樹
E1(1)①1~3, E1(1)②1~3, E2(1)①4, E2(3)①6
5摘出器官を用いた薬理実験モルモット摘出回腸標本における作動薬と拮抗薬の作用を測定できる(技能・知識)鈴木重人
E1(1)①1,2, E1(1)②1~3, E2(1)①4
6コンピュータシミュレーション(1)麻酔動物の血圧と心拍数に対する各種薬物の作用の測定をシミュレーションできる(技能・知識)上園崇
E1(1)①1~3, E2(1)①4, E2(3)①6
7コンピュータシミュレーション(2)モルモット摘出回腸標本、ラット横隔膜神経筋標本における各種薬物の作用の測定をシミュレーションできる(技能・知識)上園崇
E1(1)①1~3, E2(1)①4, E2(1)②3

成績評価の方法および基準

定期試験40% マークシートを用いた客観試験を実習終了時に実施します。
中間試験0%
小テスト0%
レポート30% 実習ごとに作成します。
その他出席点30%。原則として欠席を認めませんが、やむを得ない欠席と判断した場合には、補充実習を行います。
実習態度が悪い場合(遅刻、積極性の欠如など)は、減点します。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書実習書(薬学実習5)帝京大学薬学部 (医薬品作用学、薬効解析学) 編
参考書パートナー薬理学 改訂第3版石井邦雄、栗原順一、田中芳夫 編南江堂

事前事後学修の内容およびそれに必要な時間

1十分な準備なくしては、効果的な実習はできません。事前に必ず実習書を読んで実習の流れを理解するとともに、実習で使用する薬物の作用機序や特徴を教科書や授業プリントなどで確認してくること。実習終了後は、実験結果をよく考察し、各実習ごとにレポートを提出すること。
2履修についての【1】単位制についてを参考に予復習が必要になります。具体的には、実習項目1つあたり、概ね2.5時間の予復習が必要になります。

その他の注意事項

1実習は、技能・態度の修得のみならず、関連科目の知識の積み重ねと定着化をはかる絶好の機会ですので、真剣に取り組んで下さい。
2実験動物に対する倫理観を持って実習に臨んで下さい。
3試験終了後、結果の講評をフィードバックします。
4この科目と学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)との関連をカリキュラム・マップを参照し理解すること。

主な関連科目

講義1年機能形態学、生理学1
2年薬理学1(総論・末梢神経)、薬理学2(情報伝達・神経)
3年病態・薬理学5(腎・循環器・高血圧)
4年
5年
演習1年
2年
3年
4年
5年
実習1年
2年
3年
4年
5年

メモ

実習の場所:薬学部実習室1~3、PCルーム、講義室