科目名 | 分類 | 学年 | 期 | 卒業認定との関連 | |
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薬学実習6(衛生薬学) | 実習 | 3年 | 前期 | 必修・1単位 | |
担当者(※は責任者) | |||||
※山本秀樹(環境衛生学), 荒田洋一郎(衛生化学), 鈴木俊英(毒性学), 岡沙織(衛生化学), 北加代子(毒性学), 本間太郎(毒性学), 田村真由美(衛生化学), 下山多映(環境衛生学), 岩井裕美(環境衛生学) |
本実習では、薬剤師を目指す者が身につけておくべき衛生薬学の分野における基本的な試験法を学びます。(1)食品成分、食品添加物、食品成分の変質などの「栄養化学」「衛生化学」で学習する試験法、(2)水質、空気などの「環境衛生学」で学習する試験法、(3)変異原性試験、有害性物質、覚醒剤などの「毒性学」で学習する試験法について実習を行い、測定原理、操作を理解するとともに、得られた結果を評価する能力を身につけます。
①食品成分、食品添加物および食品成分の変質を評価するための試験法について概説し実施できる。
②飲料水、水質汚濁、室内空気環境を評価するための試験法について概説し実施できる。
③変異原性試験、有害化学物質の試験法について概説し実施できる。
本実習は全体を3グループに分け、栄養・食品衛生試験(油脂、ビタミン、食品添加物試験)、水質・空気試験(飲料水、排水、室内空気試験)、毒性試験(Ames試験、有害化合物、覚醒剤の検出、農薬中毒)についてそれぞれ3回、ローテーションして計9回の実習を、2〜4名の班単位で行います。
回 | 項目 | 内容 | 担当 | コアカリ 番号 |
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1 | ガイダンス | 実習の概要と目的、実習日程と内容、諸注意 | 山本秀樹 下山多映 | D1(3), D2(1), D2(2) |
2 | 油脂化学試験・変質試験 | 油脂の化学的試験・変質試験(酸価、ケン化価、過酸化物価、チオバルビツール酸試験)について概説し、実施できる(知識・技能) | 荒田洋一郎 岡沙織 田村真由美 | D1(3)②2 |
3 | ビタミン試験 | 食品に含まれるビタミンCの定量(2,4-ジニトロフェニルヒドラジン法)について概説し、実施できる(知識・技能) | 荒田洋一郎 岡沙織 田村真由美 | D1(3)①1 |
4 | 食品添加物試験 | 食品に含まれる着色料のカラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィーによる分離、同定について概説し、実施できる(知識・技能) | 荒田洋一郎 岡沙織 田村真由美 | D1(3)②5 |
5 | 飲料水試験(残留塩素試験と硬度試験) | 飲料水中の残留塩素、硬度およびpHを測定できる(知識・技能) | 山本秀樹 下山多映 岩井裕美 | D2(2)③2,3, C2(2)①3 |
6 | 有機汚濁物質試験 | 水質汚濁指標[COD(化学的酸素要求量)、BOD(生物学的酸素要求量)、pH]を測定できる(知識・技能) | 山本秀樹 下山多映 岩井裕美 | D2(2)③5, C2(2)①3 |
7 | 室内空気環境試験 | 室内環境(気温・気湿・気動および感覚温度と換気)を測定できる(知識・技能) | 山本秀樹 下山多映 岩井裕美 | D2(2)④2, D2(2)⑤1 |
8 | Ames試験 | Ames試験の意義、原理、操作を理解し、実施できる(知識・技能) | 鈴木俊英 北加代子 本間太郎 | D2(1)③1~3 |
9 | 有害性金属の試験、有害性ガスの試験、覚醒剤の検出 | ヒ素(ジエチルジチオカルバミン酸銀法)、血中一酸化炭素(吸光度法)、覚醒剤(シモン反応)について概説し測定できる(知識・技能) | 鈴木俊英 北加代子 本間太郎 | D2(1)①2,3,5〜7, D2(1)②1〜4 |
10 | 揮発性毒物の試験、有機リン系農薬の試験 | 青酸(シェーンバイン・パーゲンステッヘル反応)、有機リン系農薬(血中コリンエステラーゼ活性阻害)について概説し測定できる(知識・技能) | 鈴木俊英 北加代子 本間太郎 | D2(1)①2,3,6,7, D2(1)②1,2 |
定期試験 | 40% マークシートを用いた客観試験を実習終了後に実施します。 |
中間試験 | 0% |
小テスト | 0% |
レポート | 60% 実習レポートと実習態度を併せて評価します。 |
その他 | 無欠席が単位認定の必須条件となります。やむを得ない欠席と判断した場合には、補充実習を行います。 試験の成績、実習レポート、実習態度を評価して単位を認定します。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 実習書(薬学実習6) | 帝京大学薬学部(衛生化学、環境衛生学、毒性学)研究室 編 | |
参考書 | 衛生試験法・注解 2015 | 日本薬学会 編 | 金原出版 |
参考書 | 必携・衛生試験法 第2版 | 日本薬学会 編 | 金原出版 |
1 | 実習項目について予め実習書を読み、試験法の意義、原理、注意点などをしっかりと理解しておくこと。[1時間×9回 計9時間] |
2 | 実習で得られた結果をまとめ、関連資料を調べて考察を加えレポートを作成し提出すること。[2時間×3回 計6時間] |
3 | 履修についての【1】単位制についてを参考に予復習が必要になります。 |
1 | 化学物質の取り扱い、安全性などを十分に認識し、細心の注意をはらい事故を起こさぬよう集中して取り組んで下さい。 |
2 | 衛生薬学は社会とのつながりが強い分野です。実習で行っている内容が、社会のどのような場面で活用されているかを念頭に置いて実習に取り組み、得られた結果の評価をして下さい。 |
3 | 試験やレポート等に対し、解説等のフィードバックを行います。 |
4 | この科目と学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)との関連をカリキュラム・マップを参照し、理解すること。 |
講義 | 1年 | |
2年 | 栄養化学、エコサイエンス | |
3年 | 衛生化学、環境衛生学、毒性学 | |
4年 | 保健衛生学、衛生薬学特論(健康と環境) | |
5年 | ||
演習 | 1年 | |
2年 | ||
3年 | ||
4年 | 薬学演習 | |
5年 | ||
実習 | 1年 | |
2年 | ||
3年 | ||
4年 | ||
5年 |
実習の場所:薬学部実習室1、薬学部実習室2、薬学部実習室3