科目名 | 分類 | 学年 | 期 | 卒業認定との関連 | |
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薬物動態学 | 講義 | 3年 | 後期 | 必修・1.5単位 | |
担当者(※は責任者) | |||||
※久保義行(薬物動態学) |
薬の生体内運命(吸収・分布・代謝・排泄)を理解し、個々の患者の投与設計ができるようになるために、薬物動態の理論的解析ならびに投与設計に関する基本的知識とスキルを修得します。授業は解説講義のみならず問題演習および学生間のショートディスカッションを通して薬物動態学の知識を定着させ、解析スキルを磨きます。
①薬物動態の理論的解析法を説明できる。
②薬の投与経路、変動要因(遺伝、年齢、病態など)を考慮して患者ごとの投与設計ができる。
③治療薬物モニタリング(TDM)の意義を説明できる。
④薬物動態-薬力学解析(PK-PD解析)ならびに母集団薬物動態の概念と応用について説明できる。
①教科書とプリントを使った講義、②問題演習と解説講義、③エピソードに基づいたショートディスカッション
回 | 項目 | 内容 | 担当 | コアカリ 番号 |
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1 | 薬物動態学概論 | 薬物動態学を学ぶ意義、線形コンパートメントモデルと薬物動態パラメータの概念を説明できる (知識) | E4(2)①1 E5(2)③1 | |
2 | 急速静注 | 急速静注後の血中濃度を線形1-コンパートメントモデルに基づいて解析できる (知識、技能) | E4(2)①2 | |
3 | 点滴静注 | 点滴静注後の血中濃度を線形1-コンパートメントモデルに基づいて解析できる (知識、技能) | E4(2)①2 | |
4 | 経口投与 | 経口投与後の血中濃度を線形1-コンパートメントモデルに基づいて解析できる (知識、技能) | E4(2)①2 | |
5 | 繰り返し(反複)投与 | 繰り返し投与後の血中濃度を線形1-コンパートメントモデルに基づいて解析できる (知識、技能) | E4(2)①2 E4(2)②3 | |
6 | 体内動態の非線形性 | 体内動態が非線形性を示す薬物の例を挙げ、非線形モデルに基づいた解析ができる (知識、技能) | 久保義行 | E4(2)①3 |
7 | モーメント解析および生理学的薬物速度論モデル | モーメント解析および生理学的薬物速度論モデルの意味と、関連するパラメータの計算法について説明できる (知識) | 久保義行 | E4(2)①4 |
8 | 腎クリアランス | 腎クリアランスの生理・解剖学的意味と、それらの関係について数式を使って説明できる (知識) | E4(1)⑤1,2 E4(2)①5 | |
9 | 肝クリアランス | 肝クリアランスおよび固有クリアランスの意味と、それらの関係について、数式を使って説明できる (知識) | E4(1)④1 E4(2)①5 | |
10 | 薬物動態の変動要因(1) | 薬物動態の生理的変動要因(遺伝、年齢、妊娠、肥満など)について説明できる (知識) | 久保義行 | E3(3)①2 E3(3)②1,2 E3(3)④2,3 |
11 | 薬物動態の変動要因(2) | 病態時(腎、肝、心機能低下)における薬物動態の変動について説明できる (知識) | 久保義行 | E3(3)③1~3 |
12 | PK-PD解析 | 薬物動態学-薬力学解析(PK-PD 解析)について概説できる (知識) | E4(2)①6 |
定期試験 | 90% 主にマークシート方式による客観試験で評価します。 |
中間試験 | 10% 11月中に記述形式の試験を行い、単位認定の評価に加算します。 |
小テスト | 0% |
レポート | 0% |
その他 | ①単位認定の評価点は100点満点で60点以上を合格とします。②1回欠席につき5点減点します。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | エピソード薬物動態学 TSUJI's PHARMACOKINETICS | 辻 彰 総監修 | 京都廣川書店 |
参考書 | 薬の生体内運命 改訂8版 | 丸山一雄 編集 | ネオメディカル |
参考書 | 臨床薬物動態学 改訂第5版 | 加藤隆一 監修 | 南江堂 |
その他 | 講義内容をわかりやすくまとめたプリントを使用します。プリントは各単元ごとに印刷して配布します。 |
1 | 事前学修(予習)2時間:2年次に学んだ物理薬剤学・製剤学1, 2、3年前期科目の生物薬剤学の他、薬物の化学構造や物性、薬理学、解剖学、生理学の知識が各講義の内容を理解するために必要です。また、簡単な数学的知識(指数・対数計算、微分・積分)が必要ですので、高校の数学、1年次の基礎数学を復習しておいて下さい。次回の授業内容を予習し、専門用語の意味等を理解しておいてください。 |
2 | 事後学修(復習)2時間以上:薬物動態学を深く理解するためには、薬物動態学の理論の理解と解析スキルを養うことが重要です。講義プリントの中の「今日の問題」は必ず解けるようにして下さい。また、自己学習アプリおよび国家試験問題を解けるようにすると、なお一層理解が深まります。 |
3 | 履修についての【1】単位制についてを参考に予復習が必要になります。 |
1 | ①プリントとは別に講義メモ、問題演習のためのノートを作って下さい。②配布したプリントは2つ折りにしてB5版のファイルに綴じて下さい。6年まで継続してこのプリントを使います。③30分以上の遅刻および講義終了前の早退は、理由がない限り認めません。 |
2 | 中間試験は解説等のフィードバックを行います。 |
3 | この科目と学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)との関連をカリキュラム・マップを参照し、理解すること。 |
講義 | 1年 | |
2年 | 物理薬剤学、製剤学1、製剤学2 | |
3年 | 生物薬剤学 | |
4年 | 薬物動態制御学 | |
5年 | ||
演習 | 1年 | |
2年 | ||
3年 | ||
4年 | 薬学演習 | |
5年 | ||
実習 | 1年 | |
2年 | ||
3年 | ||
4年 | 薬学実習9(実務実習事前学習) | |
5年 | 薬学実務実習(病院・薬局) |