科目名 | 分類 | 学年 | 期 | 卒業認定との関連 | |
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保健衛生学 | 講義 | 4年 | 前期 | 必修・1.5単位 | |
担当者(※は責任者) | |||||
※鈴木俊英(毒性学), 本間太郎(毒性学) |
保健衛生学は、わが国の健康・疾病に関する諸問題を、人口の推移、死亡原因、危険因子などの統計的な解析、およびわが国における疾病の変遷とその予防対策などから学んでいく分野です。社会集団の健康と疾病の現状に関する知識は、医療人である薬剤師が身につけておくべきものであり、保健統計学と疫学に関する基本的知識、および感染症、生活習慣病、職業病についての現状とその予防に関する基本的知識の修得を目指します。
①集団の健康と疾病の現状を把握するために必要な、保健統計について説明できる。
②疫学の種類、方法について理解し、疫学的手法を用いてリスクの評価ができる。
③感染症の分類、発症現状、予防対策について説明できる。
④生活習慣病の種類、動向、リスク要因を説明できる。
⑤代表的な職業性疾患と労働衛生管理について説明できる。
TYLASに予め講義資料を配信し、その資料をもとに講義を行います。随時、確認テストを実施します。
回 | 項目 | 内容 | 担当 | コアカリ 番号 |
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1 | 序論 保健衛生とは、健康の概念、健康と疾病をめぐる日本の現状 | 保健衛生についての全体像を理解し、健康と疾病の概念の変遷、WHOの役割、死因分類と死因別死亡率の変遷、疾病統計について概説できる(知識) | 鈴木俊英 | D1(1)①1 D1(1)②1〜3 |
2 | 保健統計(1) 人口統計(人口静態) | 国勢調査、人口構成、将来推計人口、人口の動向について説明できる(知識) | 鈴木俊英 | D1(1)②1,2 |
3 | 保健統計(2) 人口統計(人口動態) | 出生・死亡に関する指標とその動向について説明できる(知識) | 鈴木俊英 | D1(1)②1,3 |
4 | 疫学(1) 疫学とは | 疫学の定義、歴史、疫学の種類について説明できる(知識) | 鈴木俊英 | D1(1)③1〜3 |
5 | 疫学(2) 疫学演習-1 | 相対危険度、寄与危険度、オッズ比を計算できる(知識・技能) | 鈴木俊英 | D1(1)③4 |
6 | 疫学(3) 疫学演習-2 | 罹患率と有病率、敏感度と特異度、信頼区間、疫学結果の解釈について説明できる(知識) | 鈴木俊英 | D1(1)③4 |
7 | 感染症の現状とその予防(1) 感染症の分類と代表的な感染症 | 感染症法、感染症の分類、代表的な感染症(AIDS、ウイルス性肝炎、インフルエンザ、結核など)について説明できる(知識) | 本間太郎 | D1(2)②1〜3 |
8 | 感染症の現状とその予防(2) 感染症対策 | 感染源対策、感染経路対策、感受性対策(予防接種)について説明できる(知識) | 本間太郎 | D1(2)②3,4, F(5)②2 |
9 | 健康と疾病の予防(1) 母子保健、学校保健 | 母子保健対策、新生児マススクリーニング、B型肝炎母子感染防止事業、学校薬剤師の職務について説明できる(知識) | 本間太郎 | B(4)②3, D1(2)④1,2 D2(2)⑤1 |
10 | 健康と疾病の予防(2) 疾病予防の概念 | 疾病予防の概念(第1次予防、第2次予防、第3次予防)、健康日本21(第2次)と健康増進法について説明できる(知識) | 本間太郎 | D1(2)①1,2 |
11 | 生活習慣病とその予防 | 生活習慣病の種類とその動向、生活習慣病の危険因子について説明できる(知識) | 本間太郎 | D1(2)③1〜3 |
12 | 産業保健 | 職業病とそのリスクファクター、労働衛生管理について説明できる(知識) | 本間太郎 | D1(2)⑤1,2 |
定期試験 | 100% マークシートによる客観試験と筆記による論述試験を併用して評価します。 |
中間試験 | 0% |
小テスト | 0% |
レポート | 0% |
その他 | 出席点は加味しませんが、受講態度が不良な場合には減点することがあります。 講義回数の半数以上欠席した場合、定期試験・再試験の受験を認めません。 その他、試験・単位認定に関しては、シラバスに準じます。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | なし | ||
参考書 | シンプル衛生公衆衛生学 | 鈴木庄亮 監修 | 南江堂 |
参考書 | スタンダード薬学シリーズⅡ 5 衛生薬学 健康と環境 | 日本薬学会 編 | 東京化学同人 |
参考書 | 国民衛生の動向 | (財)厚生統計協会 | (財)厚生統計協会 |
その他 | 講義で使用するファイルをTYLASにアップロードするので、各自でダウンロードしてください。 |
1 | TYLASにアップされる次回の講義プリントの内容を予習し、専門用語の意味などを理解しておくこと。[1時間×12回 計12時間] |
2 | 授業中の疑問点をまとめ、参考書などを利用して次回の授業までに解決しておくこと。[1.5時間×12回 計18時間] TYLASにアップされる、各講義の確認問題、CBT形式問題、国家試験形式問題を次回の授業までに解きノートにまとめること。[1.125時間×12回 計13.5時間] |
3 | 履修についての【1】単位制についてを参考に予復習が必要になります。 |
1 | 保健衛生、なかでも保健統計、感染症のデーターは毎年更新されます。厚生労働省、国立感染症研究所のホームページに最新の情報が掲載されるので、目を通しておくと非常に参考になります。 |
2 | 試験に対し、解説等のフィードバックをTYLASで配信します。 レポートに対し、解説等のフィードバックを講義内で行います。 |
3 | この科目と学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)との関連をカリキュラム・マップを参照し、理解すること。 |
講義 | 1年 | 医療統計学 |
2年 | エコサイエンス、栄養化学、薬理学3(感染症・悪性腫瘍) | |
3年 | 衛生化学、毒性学、環境衛生学 | |
4年 | 衛生薬学特論、薬物治療学4(感染症・統合演習1) | |
5年 | ||
演習 | 1年 | |
2年 | ||
3年 | ||
4年 | 薬学演習、薬学統合演習1 | |
5年 | ||
実習 | 1年 | |
2年 | ||
3年 | 薬学実習6(衛生薬学) | |
4年 | ||
5年 |