科目名分類学年卒業認定との関連
医療コミュニケーション4演習5年各期必修・1単位
担当者(※は責任者)
※岩澤晴代(薬学教育研究センター), 渡邊真知子(臨床薬剤学), 板垣文雄(臨床薬剤学), 渡辺茂和(薬学実習推進研究センター), 野呂瀬崇彦(薬学教育研究センター), 飯島亮介(生体防御学), 山岡法子(臨床分析学), 前島多絵(臨床薬剤学), 村上勲(薬学実習推進研究センター), 長田洋一(薬学教育研究センター), 中村英里(薬学実習推進研究センター), 奥秋美香(薬学教育研究センター)

授業の概要

 本演習は、患者との信頼関係を築き、薬物療法を効果的かつ円滑に実施するための情報の提供や副作用に関連する情報の収集を行なうためのコミュニケーションスキルやインタビュースキルを身につけることを目的とします。具体的には、ある症例について、予め病態や処方薬に関する情報を整理した上で、模擬患者(Simulated patient)に対して面接を行い、患者から十分な情報を引き出すとともに患者の不安に適切に対応することができるかを確認します。本科目は、実務経験(薬剤師)のある教員が担当する授業が含まれます。

授業の到達目標

医療面接に臨むにあたって事前に患者情報を把握、整理して、準備をすることができる。
患者と信頼関係を築き、適切な薬物療法を実施するために必要なコミュニケーションスキルやインタビュースキルを身につけ、模擬医療面接(シミュレーション)において実践できる。
患者の気持ちを聴き出し、適切に対応することができる。

授業形式

講義、演習、実技、グループディスカッション、ロールプレイ、模擬医療面接(シミュレーション)

授業計画

項目内容担当コアカリ
番号
1イントロダクション本演習の目的と流れの説明岩澤晴代
渡邊真知子
渡辺茂和
板垣文雄
野呂瀬崇彦
飯島亮介
山岡法子
村上勲
中村英里
奥秋美香
長田洋一
前島多絵
2症例解析(1)
提示された症例について、病態や処方薬に関する情報を収集し、整理する(知識、技能)
病歴や薬歴、検査値の情報をもとに患者の状態を把握する(知識、技能)
岩澤晴代
渡邊真知子
渡辺茂和
板垣文雄
野呂瀬崇彦
飯島亮介
山岡法子
村上勲
中村英里
奥秋美香
長田洋一
前島多絵
E1(2)①,②
E1(3)
E1(4)
E2(2)②8
E2(11)①
E3(1)②,③
E3(2)
E3(3)②
3症例解析(2)薬剤師として頭に入れておくべきことを整理し、医療面接の際に患者に確認することを討議する(知識、技能、態度)岩澤晴代
渡邊真知子
渡辺茂和
板垣文雄
野呂瀬崇彦
飯島亮介
山岡法子
村上勲
中村英里
奥秋美香
長田洋一
前島多絵
E3(2)
E3(3)②
F(3)①~④
4患者インタビューの基本(1)患者インタビューのスキルの必要性を理解し、患者インタビューの基本について説明できる(知識、態度)岩澤晴代
渡邊真知子
渡辺茂和
板垣文雄
野呂瀬崇彦
飯島亮介
山岡法子
村上勲
中村英里
奥秋美香
長田洋一
前島多絵
A(3)①,②
F(2)④
5患者インタビューの基本(2)質問法の種類と目的を理解し、医療面接の中で使い分けることができる(知識、技能)岩澤晴代
渡邊真知子
渡辺茂和
板垣文雄
野呂瀬崇彦
飯島亮介
山岡法子
村上勲
中村英里
奥秋美香
長田洋一
前島多絵
A(3)①,②
F(2)④
F(3)①~④
6医療面接(1)「医療面接で大切なこと」を挙げ、説明できる(知識)
質問法の種類と目的を理解し、医療面接の中で使い分けることができる(知識、技能)
患者の抱える不安への適切な対応を考える(知識、態度)
岩澤晴代
渡邊真知子
渡辺茂和
板垣文雄
野呂瀬崇彦
飯島亮介
山岡法子
村上勲
中村英里
奥秋美香
長田洋一
前島多絵
A(3)①,②
F(2)④
F(3)①~④
7医療面接(2)自身で医療面接の流れを組み立て、ロールプレイで確認する(技能、態度)岩澤晴代
渡邊真知子
渡辺茂和
板垣文雄
野呂瀬崇彦
飯島亮介
山岡法子
村上勲
中村英里
奥秋美香
長田洋一
前島多絵
A(3)①,②
F(2)④
F(3)①~④
8医療面接(3)模擬患者(Simulated patient)を相手に医療面接のシミュレーションを行う(知識、技能、態度)岩澤晴代
渡邊真知子
渡辺茂和
板垣文雄
野呂瀬崇彦
飯島亮介
山岡法子
村上勲
中村英里
奥秋美香
長田洋一
前島多絵
A(3)①,②
E1(2)①,②
E1(3)
E1(4)
E2(2)②8
E2(11)①
E3(1)②,③
E3(2)
E3(3)②
F(2)④
F(3)①~④
9医療面接(4)他の人の医療面接を見学し、自身のシミュレーションを振り返る(態度)岩澤晴代
渡邊真知子
渡辺茂和
板垣文雄
野呂瀬崇彦
飯島亮介
山岡法子
村上勲
中村英里
奥秋美香
長田洋一
前島多絵
A(3)①,②
F(2)④
F(3)①~④
10総括薬剤管理指導記録の作成ができる(技能、態度)
全体の振り返りとまとめ
岩澤晴代
渡邊真知子
渡辺茂和
板垣文雄
野呂瀬崇彦
飯島亮介
山岡法子
村上勲
中村英里
奥秋美香
長田洋一
前島多絵
F(2)④
F(3)①~④

成績評価の方法および基準

定期試験0% 定期試験は行わない。
中間試験0%
小テスト0%
レポート20% 課題(個人および班)のレポートを評価する。
その他80% 原則として欠席は認めない。行動評価(40%)とシミュレーション(OSCE形式、40%)に対する評価を行う。

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書治療薬マニュアル高久史麿、矢﨑義雄 監修医学書院
教科書2ページで理解する標準薬物治療ファイル(改訂3版)日本アプライド・セラピューティクス(実践薬物治療)学会 編南山堂
参考書病気とくすり 2018(薬局増刊号)最新版でも可日本病院薬剤師会 編集南山堂
参考書エキスパートの臨床知による検査値ハンドブック中原 一彦 監修総合医学社
その他プリント、iPad等の端末機器(資料配信およびインターネット検索)

事前事後学修の内容およびそれに必要な時間

1これまでに履修したコミュニケーション、病態・薬理学、薬物治療学、医薬品情報学、薬学実習8・10、薬学統合演習1等で学んだ内容を復習し、これらの講義・演習・実習で身につけた知識・技能・態度を総動員して本演習に臨んで下さい。
2病院実習に臨むにあたって、知識・技能・態度を更に磨くためにも、薬局実習で学んだことを振り返った上で、積極的に授業に臨んでください。
3各時期に今回の演習に必要な課題を提示するので、各種ガイドラインや参考資料を基に、授業当日までにまとめておくこと。
4シミュレーションに臨むに当たり、前回の授業について復習し、理解をして準備を行うこと。
5授業中の疑問点をまとめ、教科書、プリント、iPad等を利用し、次回の授業までに解決しておくこと。
6授業終了後は、病院実習に活かせるように授業やシミュレーション、フィードバックの内容について振り返りを行うこと。
7この講義は1単位ですので、予習・復習等の準備学習に必要な最低限の時間数は29時間であり、1回の講義あたり2.9時間となります。

その他の注意事項

1病態や処方薬に関する情報の収集のためにiPadを使用するので、持参してください。
2模擬患者には学外のボランティア団体の方にお越しいただきます。言動には十分に注意し、礼儀も忘れないようにして下さい。
3レポートやシミュレーション等に対し、適宜フィードバックを行います。
4この科目と学位授与方針(ディプロマ・ポリシー、特に1,2,4)との関連を理解すること。

主な関連科目

講義1年医学概論(症候・OTC)、生命倫理
2年薬理学1(総論・末梢神経)、薬理学2(解熱抗炎症・免疫・血液凝固・神経)、病態・薬理学1(精神・神経・筋)
3年薬物治療学1(総論・臓器別治療1)、調剤学、医薬品情報学、病態・薬理学4(代謝・血液・骨)、病態・薬理学6(免疫・アレルギー、感覚器)
4年薬物治療学2(臓器別治療2)、薬物治療学3(臨床検査・悪性腫瘍)、薬物治療学4(感染症・統合演習1)、医薬品安全性学
5年
演習1年ヒューマンコミュニケーション
2年医療コミュニケーション1
3年医療コミュニケーション2
4年薬学統合演習1、医療コミュニケーション3
5年
実習1年
2年
3年
4年薬学実習8(実務実習事前学習)、薬学実習10(実務実習事前学習)
5年実務実習(病院)、実務実習(薬局)

メモ