科目名 | 分類 | 学年 | 期 | 卒業認定との関連 | |
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病態・薬理学4(代謝・血液) | 講義 | 3年 | 前期 | 必修・1.5単位 | |
担当者(※は責任者) | |||||
※厚味厳一(病態生理学) |
血液・造血器に関する疾患と代謝性疾患の病態と治療薬を学ぶ事で、薬物治療に向けた基本的な知識を得ることを目指します。血液・造血器に関する疾患の多くは、外科的な治療が難しいことから、薬物治療が主要な位置づけを占めます。また、代謝性疾患は生活習慣病とも呼ばれ、患者数も多く身近な疾患です。それだけに、正しく理解しなければ、3年生後期からの薬物治療に関する一連の講義や、4年生時の薬学統合演習1、5年生時の実務実習で得ることが減ります。これらの疾患について、将来につながる学びを行います。
全講義を通して、復習や予習に用いるためのワークシートを毎回の講義終了後に配信します。次回の講義の前半部では、ワークシートの問に関して議論や発表、さらには教員からフィードバックにより、内容の理解を促すアクティブラーニング形式の学びも行います。
① 血液・造血器に関する疾患と代謝性疾患について、薬剤師として働く際に自信をもって薬物治療に携わるための基本となる病態や薬理の知識を、身につけることができる。
② 自らの言葉で、血液・造血器に関する疾患と代謝性疾患に関することが発信できる。
③ 薬剤師としてはたらく際に必要な意識や患者さんに対する気配りなどが醸成できる。
教科書と教科書の内容を補助するプリントを使った講義を進めます。講義の前半部は、課題に関する発表やフィードバックを通して、講義内容の重要な点を確認します。
回 | 項目 | 内容 | 担当 | コアカリ 番号 |
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1 | 血液・造血器系疾患とくすり | 血液凝固について、仕組みや関連する物質が概説できる(知識)。止血薬と抗凝血薬の薬理作用、機序、主な副作用が説明できる(知識)。 | 厚味厳一 | C7(1)⑭1 C7(2)⑨1 E2(3)②1,2 |
2 | 血液・造血器系疾患とくすり | 止血薬と抗凝血薬の薬理作用、機序、主な副作用が説明できる(知識)。 | 厚味厳一 | C7(1)⑭1 C7(2)⑨1 E2(3)②1,2 |
3 | 血液・造血器系疾患とくすり | 播種性血管内凝固症候群の病態と治療が説明できる(知識)。血液凝固異常疾患(血友病、紫斑病、血栓塞栓症)について概説できる(知識)。 | 厚味厳一 | C7(1)⑭1 C7(2)⑨1 E2(3)②4,5 |
4 | 血液・造血器系疾患とくすり | 造血が概説できる(知識)。白血病の病態が説明できる(治療)。 | 厚味厳一 | C7(1)⑭1 E2(7)⑦2 E2(7)⑧5 |
5 | 血液・造血器系疾患とくすり | 白血病の病態が説明できる(治療)。白血病治療薬の薬理作用、機序、主な副作用が説明できる(知識)。白血病の治療と薬物治療の位置付けが説明できる(知識)。造血幹細胞移植について概説できる(知識)。 | 厚味厳一 | C7(1)⑭1 E2(7)⑦2,3 E2(7)⑧1,3,5 E2(8)③3 |
6 | 血液・造血器系疾患とくすり | 悪性リンパ腫および多発性骨髄腫の病態が説明できる(治療)。悪性リンパ腫および多発性骨髄腫治療薬の薬理作用、機序、主な副作用が説明できる(知識)。悪性リンパ腫および多発性骨髄腫の治療と薬物治療の位置付けが説明できる(知識)。 | 厚味厳一 | C7(1)⑭1 E2(7)⑦3 E2(7)⑧1,6 |
7 | 血液・造血器系疾患とくすり | 赤血球の造血と機能が説明できる(知識)。貧血の病態が説明できる(知識)。貧血の病態が説明できる(知識)。貧血治療薬の薬理作用、機序、主な副作用が説明できる(知識)。貧血の治療と薬物治療の位置付けが説明できる(知識)。 | 厚味厳一 | C7(1)⑭1 E2(2)②7 E2(3)②3 |
8 | 代謝系疾患とくすり | 代謝の全貌、および糖代謝が概説できる(知識)。糖尿病とその合併症の病態が説明できる(知識)。 | 厚味厳一 | C6(5)①1 C7(2)⑥1 E2(5)①1 |
9 | 代謝系疾患とくすり | 糖尿病とその合併症治療薬の薬理作用、機序、主な副作用が説明できる(知識)。糖尿病とその合併症の治療と薬物治療の位置付けが説明できる(知識)。 | 厚味厳一 | E2(5)①1 |
10 | 代謝系疾患とくすり | リポタンパク代謝が概説できる(知識)。脂質異常症の病態が説明できる(知識)。 | 厚味厳一 | C6(5)①1 C6(5)③2 E2(5)①2 |
11 | 代謝系疾患とくすり | 脂質異常症治療薬の薬理作用、機序、主な副作用が説明できる(知識)。脂質異常症の治療と薬物治療の位置付けが説明できる(知識)。 | 厚味厳一 | C6(5)③2 E2(5)①2 |
12 | 代謝系疾患とくすり | プリン体代謝が概説できる(知識)。高尿酸血症・痛風の病態が説明できる(知識)。高尿酸血症・痛風治療薬の薬理作用、機序、主な副作用が説明できる(知識)。高尿酸血症・痛風の治療と薬物治療の位置付けが説明できる(知識)。 | 厚味厳一 | C6(5)⑤2 E2(5)①3 |
定期試験 | 100% 筆記・論述試験で評価します。 |
中間試験 | 0% |
小テスト | 0% |
レポート | 0% |
その他 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 病気がみえる③代謝・内分泌 | 医療情報科学研究所 編集 | メディックメディア社 |
教科書 | 病気がみえる⑤血液 | 医療情報科学研究所 編集 | メディックメディア社 |
教科書 | 薬がみえる② | 医療情報科学研究所 編集 | メディックメディア社 |
教科書 | パートナー薬理学 | 石井邦雄、栗原順一、田中芳夫 編集 | 南江堂 |
参考書 | なし | ||
その他 | プリントを毎回配付します。 |
1 | 病態や薬理作用を理解するためには、解剖学や生理学、生化学など、体の仕組みや恒常性維持機構に関する知識が必要です。1、2年次の関連科目の教科書やプリントに目を通し、必要な知識をあらかじめ得ておくことが大切です。 |
2 | ワークシートは、講義のポイントをつかめるだけではなく、自らの言葉で知識を発信する練習にもなります。教科書などの該当箇所に目を通した上で、様々な事を調べて記載し、指定の日時までに提出しましょう。特に、重要な点を意識して |
3 | 授業中の疑問点をまとめ、教科書、プリント等を利用し、次回の授業までに解決しておいてください。 |
4 | 講義内容の補助として音声ファイルを配信します。予習や復習に有用に用いてください。 |
5 | この講義は1.5単位ですので、予習・復習等の準備学習に必要な最低限の時間数は43.5時間であり、1回の講義あたり3.625時間となります。 |
1 | 講義では、理解の手助けとなる基礎の内容から、現場での応用まで幅広く取り上げます。すべてをそのまま身につけようとはせずに、忘れてはならないことや、互いの関連性を特に意識しながら、集中して講義を受けてください。講義開始ぎりぎりに来ることや、講義中に居眠りをすることは、損失が大きくなります。体調も整えて、講義を受けましょう。 |
2 | 復習を行う際には、これまでに学んだ基礎的な内容を確認することを薦めます。特に、薬理学3の悪性腫瘍薬は、作用機序を確認しながら、復習しましょう。また、3年生前期に開講される感染免疫学の自己免疫の知識は、同時期の講義になりますが血液・造血器系の疾患を学ぶ助けとなるので、関連性を意識して学んでください。 |
3 | まとめのノートは、教科書や講義プリントをただ書き写すものではありません。“まとめる”ということを考えながら、自分独自のノートを作ってみましょう。後から使えるまとめを作りましょう。 |
4 | ワークシートは、講義内容のより深い理解につながるだけではなく、次回講義の予習にもなります。積極的に取り組み、指定の期限までに提出しましょう。毎回の積み重ねにより、理解を深めます。試験勉強が遅れがちな人は特に、まじめに取り組みましょう。 |
5 | 試験は、網羅的かつ複合的な理解を求めるので、直前の勉強だけでは決して合格できません。合格のためには日頃の予習、復習が必要です。“わかる”とは何で、どのようにしたらわかるようになれるのかを追い求めながら勉強してください。 |
6 | 試験やレポート等に対し、解説等のフィードバックを講義内や補講、あるいは文書で行います。 |
7 | この科目と学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)との関連をカリキュラム・マップを参照し、理解すること。 |
講義 | 1年 | 生命科学1、生命科学2、機能形態学、生化学1、生理学1、薬科生物学 |
2年 | 薬理学2(情報伝達・神経)、薬理学3(感染症・悪性腫瘍)、薬理学1(総論・末梢神経)、病態・薬理学2(内分泌・生殖器)、栄養化学、生化学2、医学概論(症候・OTC)、生化学3、生理学2 | |
3年 | 分子生物学、感染免疫学、薬物治療学1(総論・臓器別治療1)、病態・薬理学6(免疫・アレルギー・皮膚・感覚器) | |
4年 | 薬物治療学3(臨床検査・悪性腫瘍)、基礎薬学特論3(生物系薬学)、薬物治療学 病態・薬理学8 | |
5年 | ||
演習 | 1年 | ヒューマンコミュニケーション |
2年 | 医療コミュニケーション1 | |
3年 | 医療コミュニケーション2 | |
4年 | 薬学統合演習1、医療コミュニケーション3 | |
5年 | 医療コミュニケーション4 | |
実習 | 1年 | |
2年 | ||
3年 | 薬学実習7(がん、感染症、代謝性疾患) | |
4年 | 薬学実習8(実務実習事前学習) | |
5年 | 薬学実務実習(病院・薬局)、実務実習(薬局、病院) |