科目名 | 分類 | 学年 | 期 | 卒業認定との関連 | |
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医薬品化学2 | 講義 | 4年 | 前期 | 必修・1.5単位 | |
担当者(※は責任者) | |||||
※橘高敦史(薬化学), 杉山亨(代謝化学) |
医薬品は生物作用を有する物質として規定されますが、医薬品は財貨と交換可能であるという経済的な要素をもち、さらに生命に直結するということから倫理性という要素ももちます。医薬品は人類の知的財産の結晶であり、自然科学的な面および社会とのつながりも意識して学ぶ必要があります。この授業では、医薬品と生体分子の相互作用を化学構造に基づいて理解し、医薬品がそれぞれの作用点で機能する本質に関する知識を学びます。各回の講義資料(プリント)は、TYLASで事前に配信します(事前に冊子体とすることがあります)。
① 医薬品および医薬品が標的とする主な生体分子の構造と性質、生体反応の化学に関する基本的な知識を有している。
② 医薬品の生体内での作用を化学的に説明できる。
教科書とプリント(冊子体とすることがある)を使った講義
回 | 項目 | 内容 | 担当 | コアカリ 番号 |
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1 | 医薬品と生体分子の相互作用 | 医薬品と生体分子との相互作用を化学的な観点から説明できる。 | 橘高敦史 | C4(3)①1 |
2 | 医薬品の化学構造に基づく性質 | 医薬品(プロドラッグを含む)の物理化学的性質(酸性、塩基性、疎水性、親水性)について説明できる。 | 橘高敦史 | C4(3)②1~2, E2(2)④1, E2(5)③1, E2(7)⑩1 |
3 | 医薬品のコンポーネント | ファーマコフォア、バイオアイソスター、複素環の機能について説明できる。 | 橘高敦史 | C4(3)③1~3, E2(1)④1, E2(3)④1, E2(4)③1, E2(7)⑩1 |
4 | 酵素に作用する医薬品の構造と性質(1) | スルホンアミド構造、キノロン骨格、β-ラクタム構造をもつ医薬品について説明できる。 | 橘高敦史 | C4(3)④3~5, E2(5)③1, E2(7)⑩1 |
5 | 酵素に作用する医薬品の構造と性質(2) | ヌクレオシドおよび核酸塩基アナログを有する医薬品について説明できる。 | 杉山亨 | C4(3)④1, E2(7)⑩1 |
6 | 酵素に作用する医薬品の構造と性質(3) DNAに作用する医薬品 | DNAを標的とする医薬品について説明できる。 | 杉山亨 | C4(3)④2, E2(2)④1 |
7 | 酵素に作用する医薬品の構造と性質(4) | ペプチドアナログ医薬品について説明できる。 | 杉山亨 | C4(3)④6, E2(5)③1, E2(7)⑩1 |
8 | 酵素に作用する医薬品の構造と性質(5) | フェニル酢酸、フェニルプロピオン酸構造をもつ医薬品について説明できる。 | 杉山亨 | C4(3)⑥1~3, E2(7)⑩1 |
9 | 受容体に作用する医薬品(1) | カテコールアミン骨格やアセチルコリンアナログ医薬品について説明できる。 | 橘高敦史 | C4(3)⑤1~2, E2(1)④1 |
10 | 受容体に作用する医薬品(2) | ステロイドアナログ医薬品について説明できる。 | 橘高敦史 | C4(3)⑤3, E2(2)④1, E2(3)④1, E2(5)③1, E2(6)④1 |
11 | 受容体に作用する医薬品(3) | ベンゾジアゼピン骨格、バルビタール骨格、オピオイドアナログ医薬品について説明できる。 | 橘高敦史 | C4(3)⑤4~5, E2(1)④1 |
12 | イオンチャネルに作用する医薬品 | イオンチャネルに作用する医薬品の基本構造を説明できる。 | 橘高敦史 | C4(3)⑦1, E2(1)④1, E2(3)④1 |
定期試験 | 100% マークシートによる客観試験により評価します。 |
中間試験 | 0% |
小テスト | 0% |
レポート | 0% |
その他 | 出席点は加味しませんが、受講態度が不良な場合には減点することがあります。 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | ベーシック薬学教科書シリーズ6「創薬科学・医薬化学」 | 橘髙敦史 編集 | 化学同人 |
教科書 | ベーシック薬学教科書シリーズ5「有機化学」 | 夏苅英昭、高橋秀依 編集 | 化学同人 |
参考書 | スタンダード薬学シリーズⅡ 化学系薬学Ⅱ.生体分子・医薬品の化学による理解 | 日本薬学会編 | 東京化学同人 |
参考書 | 創薬化学 | 長野哲雄、夏苅英昭、原 博 編 | 東京化学同人 |
その他 | プリント(冊子体とすることがある) |
1 | 履修についての【1】単位制についてを参考に、予習・復習が必要になります。 事前学修:講義資料(プリント)はあらかじめTYLASで配信します。用語の意味等を理解しておくこと。 各講義の内容を事前に把握するために、予習に1時間を必要とします。 事後学修:授業中の疑問点をまとめ、教科書、プリント等を利用し、次回の授業までに解決しておくこと。 復習(問題解答を含める)に2時間を必要とします。 事後学修の要として、授業の総まとめに12時間が必要となります。(各コマ1時間) |
1 | 確認テストや午後の演習課題に対し、講義中にフィードバックを行います。 |
2 | この科目と学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)との関連をカリキュラム・マップを参照し、理解すること。 |
講義 | 1年 | 基礎化学、有機化学1 |
2年 | 有機化学2、有機化学3 | |
3年 | 有機化学4、薬物動態学、医薬品化学1、病態・薬理学3(呼吸器・消化器)、病態・薬理学4(代謝・血液・骨)、病態・薬理学5(腎・循環器・高血圧)、病態・薬理学6(免疫・アレルギー・皮膚・感覚器) | |
4年 | 基礎薬学特論2(化学系薬学) | |
5年 | ||
演習 | 1年 | |
2年 | ||
3年 | ||
4年 | 薬学演習 | |
5年 | ||
実習 | 1年 | |
2年 | 薬学実習3(有機化学・分析化学) | |
3年 | ||
4年 | ||
5年 |