科目名 | 分類 | 学年 | 期 | 卒業認定との関連 | |
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夢の薬物送達システム(DDS) | 講義 | 1年 | 後期 | 選択・1単位 | |
担当者(※は責任者) | |||||
※丸山一雄(薬学部), 鈴木亮(薬物送達学) |
受講生の1年生は、学年が上がるにしたがって高度な知識を身に付けていくが、医療従事者として医療に携わるときに関わる薬について、薬の投与形態である剤形や適用部位、適用方法に焦点を当てる。薬物療法の進歩に伴い、微量で強い治療効果を発現する反面、副作用も強く投与に工夫が必要な薬物が数多く開発され、有効性と安全性さらに信頼性に関して最も高い保証を与えるように、薬物の投与形態を最適の形に設計しようとする「薬物投与の最適化」という考え方が強く意識されるようになってきた。「薬物投与の最適化」という考えのもとに開発される薬物の新しい投与形態をドラッグデリバリーシステム(DDS)と総称される。
講義では、薬物の有効性、安全性、信頼性を高めるために、医薬品の投与経路と生体内運命、DDSの方法論(徐放性化、吸収の改善、ターゲティング)とその最適化および医薬品に込められた様々な工夫に関する基礎講義を行う。さらに、医療におけるDDSの役割として、現状と未来、新しい医療とDDS、次世代型DDS技術(セラノスティクス)について講義する。
講義に出てくる重要項目:DDS、プロドラッグ、魔法の弾丸、痛くない注射、腸溶製剤、1日1回服用、舌下錠、抗体医薬、 ADME(吸収・分布・代謝・排泄)、登録販売者、ジェネリック医薬品、OTC医薬品、アドヒアランス、セラノスティクス(診断と治療)、ドラッグストア、2025年問題。
ドラッグデリバリーシステム(DDS)を理解し、現在までに開発され実現化した「あったら良いなと思う薬」を知り、今後「あったら良いなと思う薬」について自らの意見を述べることができる。
講義
回 | 項目 | 内容 | 担当 | コアカリ 番号 |
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1 | 薬の生体内動態 | 薬の吸収・分布・代謝・排泄(ADME)を理解し、説明できる。 | 丸山一雄 | |
2 | DDSとは | DDSの必要性を理解して、自分なりに理想とするDDSを考え、説明できる。プロドラッグについて説明できる。 | 丸山一雄 | |
3 | 魔法の弾丸(ターゲティング) | 理想的なターゲティングと現実のターゲティング製剤との差を理解し、説明できる。 | 丸山一雄 | |
4 | 診断と治療を同時に行うセラノスティクスの概念を理解し、説明できる。 | セラノスティクスは最先端の医療技術のひとつで、現在進行形の研究である。 | 丸山一雄 | |
5 | 1日1回飲むだけで効く(放出制御製剤) | 最近1日1回のむ錠剤やカプセル剤が増えてきている。それらの中身を見て、仕組みを知り、説明できる。 | 丸山一雄 | |
6 | ドラッグストア | 2025年問題に付いて理解し、説明できる。 | 丸山一雄 | |
7 | 貼って効く薬(経皮吸収製剤)について | 皮膚から薬が吸収されて効く仕組みおよび皮膚からの吸収製剤の重要性を理解し、説明できる。痛くない注射を説明できる | 鈴木亮 | |
8 | 抗体医薬の最前線 | 目的の細胞の目印に結合して、直接作用する抗体医薬について理解し、説明できる。 | 鈴木亮 |
定期試験 | |
中間試験 | |
小テスト | |
レポート | 授業ごとに毎回提出するレポートで評価する(100%)。 |
その他 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 特に指定しない | ||
参考書 | 図解で学ぶDDS 第2版 | 橋田充 | じほう |
1 | 【事前学修】次回の授業内容を予習し、専門用語の意味等を理解しておくこと。 【事後学修】授業中の疑問点をまとめ、参考書等を利用し、次回授業までに解決しておくこと。 【必要時間】当該期間に15時間以上の予復習が必要。 |
1 | 試験やレポート等に対し、講義の中での解説等のフィードバックを行う。 この科目と学位授与方針との関連をカリキュラムマップを参照し理解すること。 |
講義 | 1年 | |
2年 | ||
3年 | ||
4年 | ||
5年 | ||
演習 | 1年 | |
2年 | ||
3年 | ||
4年 | ||
5年 | ||
実習 | 1年 | |
2年 | ||
3年 | ||
4年 | ||
5年 |