科目名 | 分類 | 学年 | 期 | 卒業認定との関連 | |
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災害からの復活と公衆衛生 | 講義 | 1年 | 後期 | 選択・2単位 | |
担当者(※は責任者) | |||||
※加藤美生(公衆衛生学研究科), 松浦正明(公衆衛生学研究科), 鈴木明日香(公衆衛生学研究科), 崎坂香屋子(公衆衛生学研究科), 山本秀樹(環境衛生学), 菊谷昌浩(衛生学公衆衛生学講座), 高橋謙造(公衆衛生学研究科) |
日本は地震、台風、集中豪雨など自然災害の多発国である。災害時に救命活動や救急医療に注目が集まるが、被災者の生活支援や地域社会への支援等、総合的な対策が必要である。東日本大震災時の教訓として,災害弱者の避難の困難さや避難先での住環境の不十分さ等の様々な公衆衛生課題への事前の備えの必要性が指摘された。
本科目では災害への備え(事前の予防)や災害被害の評価、被害からの復興について学ぶ。講義を聞くという受け身ではなく,小グループによるディスカッション,意見のとりまとめ,発表という形式の授業を行う。15回の講義の中で、災害と公衆衛生に関する7つの課題を設定し、1つの課題について2回の講義時間を使う。1回目は短い導入のための講義を行い,グループに分かれ,課題についてディスカッションを行い、グループ内で意見をまとめ,パワーポイントにまとめる。2回目は各グループが発表し,受講者全体で発表内容を共有し、意見交換を行う。SDGs(国連持続可能な開発目標)の観点から防災における公衆衛生の役割について学ぶ。
必要に応じてグループワークに公衆衛生学研究科所属教員・大学院生のファシリテーターを配置し細かな支援を行う。課題の提出にはLMSを使う。本科目は、実務経験(医師・JICA専門員)のある教員が担当する授業が含まれる。
①災害と公衆衛生の課題について自分の言葉で概説できる。
②災害に関する自分の意見を述べ,他人の意見も傾聴し,集団での意見をまとめ,発表を行うことができる。
③SDGs(国連持続可能な開発目標)と災害について説明できる。
④公衆衛生の課題の一つである災害について、大学における自主学習方法を身につけ,将来の医療従事者として多様な関係者との協同作業ができる。
講義、グループワーク
回 | 項目 | 内容 | 担当 | コアカリ 番号 |
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1 | 災害の定義、原因分類、関連要因を説明できる。 世界の大規模災害と健康影響について概観できる。 | 加藤美生 | ||
2 | 災害のサイクルと災害時の公衆衛生の役割について説明できる。 | 加藤美生 | ||
3 | 東日本大震災:災害からの復興・地域社会のかかえる問題と災害復興に対する新しい取り組みについて、SDGs(国連持続可能な開発目標)の視点から検討し、説明できる。 | 山本秀樹 | ||
4 | 東日本大震災:災害からの復興・地域社会のかかえる問題と災害復興に対する新しい取り組みについて、SDGs(国連持続可能な開発目標)の視点から検討し、説明できる。 | 山本秀樹 | ||
5 | データでみる自然災害と公衆衛生 | 表・グラフを解釈し、複数の情報を統合して考察できる。 | 松浦正明 鈴木明日香 | |
6 | データでみる自然災害と公衆衛生 | 表・グラフを解釈し、複数の情報を統合して考察できる。 | 松浦正明 鈴木明日香 | |
7 | 海外の災害事例 | 〔スマトラ地震、フィリピン台風等)について説明できる。 | 高橋謙造 | |
8 | 海外の災害事例 | 〔スマトラ地震、フィリピン台風等)について説明できる。 | 高橋謙造 | |
9 | 災害と健康 | 災害急性期における避難所における生活について過去の災害・海外の災害について説明できる。 避難所運営ゲーム(HUG)を行い、避難所運営のありかたについて説明できる。 | 崎坂香屋子 | |
10 | 災害と健康 | 災害急性期における避難所における生活について過去の災害・海外の災害について説明できる。 避難所運営ゲーム(HUG)を行い、避難所運営のありかたについて説明できる | 崎坂香屋子 | |
11 | 東日本大震災後の健康調査から得られた知見と、その教訓を検討し、説明できる。 | 菊谷昌浩 | ||
12 | 東日本大震災後の健康調査から得られた知見と、その教訓を検討し、説明できる。 | 菊谷昌浩 | ||
13 | 被災地医療(急性期)における多職種連携の重要性を説明できる。 | ゲストスピーカー:榮留富美子(EIDOME Consulting) | 加藤美生 | |
14 | 被災地医療(急性期)における多職種連携の重要性を説明できる。 | ゲストスピーカー:榮留富美子(EIDOME Consulting) | 加藤美生 | |
15 | まとめ | (講義の振り返り) | 加藤美生 |
定期試験 | |
中間試験 | |
小テスト | |
レポート | |
その他 | ①グループディスカッション/発表の評価〔70%〕 7つの課題に関する内容、発表〔質疑応答を含む〕への積極的参加の程度と,グループの発表内容をグループ構成員の評価対象とする。 ②個人レポート(最終レポート)〔30%〕 グループでの報告と別に、学期末に個人単位で最終レポートを作成し提出する。なお、課題は後日指示する。 *: 欠席は 2点/回 減点する。〔履修確定した後の無届け欠席の場合〕 |
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 特に指定しない。 | ||
参考書 | 奇跡の災害ボランティア「石巻モデル」 (朝日新書) | 中原一歩 | 朝日新聞出版,2011. |
参考書 | 命の格差は止められるか: ハーバード日本人教授の、世界が注目する授業 (小学館101新書) | イチロー・カワチ | 小学館, 2013. |
参考書 | 災害時の公衆衛生―私たちにできること | 國井修 編 | 南山堂,2012. |
参考書 | シュミレーションで学ぶ避難所の立ち上げから管理運営 | 山崎達枝、江部克也編 | 荘道社、2016. |
参考書 | 人道憲章と人道対応に関する最低基準(日本語版) | スフィア・プロジェクト | 2011 |
1 | 【事前学修】 連続する2回の講義で1つの課題を取り扱う。事前に各課題について自主学習をしておくことが望ましい。 【事後学修】 2回目に各グループの発表を行うので,1回目の講義の後に知識の整理と自分の意見をまとめて、次の講義に臨むことが期待される。可能な限り情報を事前に収集しておくと,グループ内で議論が進めやすい。 また、レポートの提出はLMS(ブラックボード社)で実施する。グループでの発表はパソコン・タブレット等でプレゼンテーションを行うので、パワーポイント(マイクロソフト社)等のソフトウエアの使用方法に慣れておくこと。 【必要時間】 当該期間に30時間以上の予復習が必要。 |
1 | グループワークを行うので、毎回出席すること。やむを得ず欠席する場合には事前に科目責任者に連絡をすること。 *: 欠席は 2点/回 減点する。〔履修登録後の無届け欠席の場合〕 試験やレポート等に対し、講義の中での解説等のフィードバックを行う。 この科目と学位授与方針との関連をカリキュラムマップを参照し理解すること。 注)ファシリテイター(教員の補助)として、他の公衆衛生学研究科教員/大学院生が指導に加わることがある。 |
講義 | 1年 | |
2年 | ||
3年 | ||
4年 | ||
5年 | ||
演習 | 1年 | |
2年 | ||
3年 | ||
4年 | ||
5年 | ||
実習 | 1年 | |
2年 | ||
3年 | ||
4年 | ||
5年 |
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