科目名分類学年卒業認定との関連
多文化社会論講義1年半期選択・2単位
担当者(※は責任者)
※齋藤智恵(医療共通教育研究センター)

授業の概要

この講義では多文化社会について学びます。多文化社会の定義は一様ではなく、その特徴は地理的に異なり、経時的にも変化します。はじめにアメリカ社会の歴史を多文化という視点から概観し、多文化社会の概要をつかみます。次にヨーロッパ、オセアニア、アジアの多文化社会の現状と課題についてみていきます。最後に日本の多文化化の現状と課題について取り上げます。日本社会を諸外国の状況と比較しながら客観的にみていきます。そもそも日本は多文化社会といえるのか、それともひとつの文化しか持たない社会なのか、講義を通して何らかの答えを見出すことができるはずです。

授業の到達目標

①アメリカにおける多文化社会形成までの経時的変化と現状について説明できる。
②ヨーロッパ、オセアニア、アジアの国々の多文化社会の現状とその背景について説明できる。
③日本の多文化社会の現状とその背景について説明できる。

授業形式

講義

授業計画

項目内容担当コアカリ
番号
1アメリカの歴史 1: 移民国家アメリカアメリカの国家の誕生と、移民国家としての歴史的変遷について説明できる。齋藤智恵
2アメリカの歴史 2: 産業革命がもたらした多様性アメリカの人種隔離政策および同化政策について説明できる。齋藤智恵
3アメリカの歴史 3: 公民権運動アメリカの公民権運動およびポスト公民権時代の新しい人種主義について説明できる。齋藤智恵
4エスニックな視点から見たアメリカ 1: ヨーロッパ系アメリカ人ヨーロッパ系アメリカ人にとってのアメリカの歴史と現状を説明できる。齋藤智恵
5エスニックな視点から見たアメリカ 2: アフリカ系アメリカ人アフリカ系アメリカ人にとってのアメリカの歴史と現状を説明できる。齋藤智恵
6エスニックな視点から見たアメリカ 3: ラテン系アメリカ人、アジア系アメリカ人、ネイティブアメリカ人ラテンアメリカ人、アジア系アメリカ人およびネイティブアメリカ人にとってのアメリカの歴史と現状を説明できる。齋藤智恵
7多文化社会の現状と課題 1: オセアニアオーストラリアとニュージーランドの移民政策について説明できる。齋藤智恵
8多文化社会の現状と課題 2: ヨーロッパフランスの移民政策および同化政策について説明できる。齋藤智恵
9多文化社会の現状と課題 3: アジアアジアの移民送出し国と受入れ国の現状を説明できる。齋藤智恵
10多文化社会「日本」の現状 1: ハンセン病ハンセン病患者をめぐる歴史と諸問題について説明できる。齋藤智恵
11多文化社会「日本」の現状 2: ジェンダー論日本社会におけるフェミニズム、ジェンダーの役割の現状と課題について説明できる。齋藤智恵
12多文化社会「日本」の現状 3: LGBTQ 日本の性的マイノリティを取り巻く現状と課題について説明できる。齋藤智恵
13多文化社会「日本」の現状 4 (1): 移民政策海外への移民送り出しから外国人労働者受入れへと転換した100年の移民政策の変遷について説明できる。齋藤智恵
14多文化社会「日本」の現状 5 (2): 移民政策2019年の移民政策の転換に伴いどのように日本社会が変化していくのかを説明できる。 齋藤智恵
15後半の講義の振り返りと習熟度確認(日本の多文化社会の現状と課題のまとめ)齋藤智恵

成績評価の方法および基準

定期試験80%
中間試験
小テスト
レポート
その他リフレクションペーパー 20%

教材

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考書『アメリカ多文化社会論:「多からなる一」の系譜と現在』南川文里法律文化社、2016年
その他毎回の授業で資料を配布します。

事前事後学修の内容およびそれに必要な時間

1【事前学修】 次回授業のテーマに沿って概略を調べてから授業にのぞんでください。
【事後学修】 授業では最後にリフレクションペーパーを提出します。
【必要時間】 当該期間に30時間以上の予復習が必要です。

その他の注意事項

1試験や課題等に対し、講義の中での解説等のフィードバックを行います。
この科目と学位授与方針との関連をカリキュラムマップを参照し理解しておいてください。

主な関連科目

講義1年
2年
3年
4年
5年
演習1年
2年
3年
4年
5年
実習1年
2年
3年
4年
5年

メモ