Web Syllabus(講義概要)

平成30年度

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科目ナンバリング:JPH-406  
日本史籍講読3- IV 深谷 幸治
選択必修  2単位
【史】 18-1-1340-1602-023A

1. 授業の概要(ねらい)

 後期の日本史籍講読3A-Ⅱでも、前期のそれと同様にして、中世を主体とした史料・記録等を読み、受講学生のグループごとにそれを解読し、語句を調べ、分析して報告してもらうという方式をとる。読みについては、受講学生諸君全体の能力向上をはかるため、担当グループ以外の者にも適宜当てて読んでもらう。

2.
授業の到達目標

 過去の人々が何らかの意図をもって書き残した史料・記録等、つまり私的手紙・行政文書などから、日記・歴史書・文学作品などまでを含めて、その中身を読み込むことによって、受講学生諸君が当時の社会の実情を知ると共に、その読解と内容分析、報告ができるようにすることを目標とする。それにより、学生自身の専門的分野におけるプレゼンテーション能力や、卒業論文作成の際の情報収集・分析・記述能力を向上させ、論文の完成に寄与することをも目指す。

3.
成績評価の方法および基準

 出席は成績評価の前提となる必要条件である。それを満たした上で、後期授業時間の最後に実施する試験の解答内容を勘案して、成績を評価する。

4.
教科書・参考書

 テキストは使用しない。解読・分析の対象となる必要な史料・記録等は、担当教員がプリントを作成して毎時間学生に配布する。

5.
準備学修の内容

 日本中世とその周辺の時代の史料等は、当然ながら古文・和風漢文またはそれらの混交文で書かれている。また使用されている漢字は現在の当用字体ではなく、旧字体(正字体)で書かれている。それらを読み解ける能力が必要となるので、古文書学の授業も合わせて聴講したり、また高校時代の古文・漢文の教科書を再学・復習して、古文・漢字能力を高めておくことが望ましい。

6.
その他履修上の注意事項

 少人数授業であるから、後期のうちに少なくとも1回以上は報告する順番が当たる。その際にはグループのメンバーで協力して報告用レジュメ(プリント)を作成してもらう。
 なお以下の授業内容はあくまで予定であり、状況によっては変更されることがあるので、承知しておいてもらいたい。

7.
各回の授業内容
【第1回】
 ガイダンス。後期の史料解読や報告の様式・手順等の説明、またグループ分けや担当史料の割り振りなどを行う。時間があれば古文書学的な講義を行う。
【第2回】
 この回も古文書学的な講義を継続する。
【第3回】
 後期のグループ報告1回目、室町時代の公家・僧侶日記など。満済准后日記・看聞日記など。
【第4回】
 報告2回目、室町時代の関東の記録。香蔵院珍祐記録など。
【第5回】
 報告3回目、戦国時代初期の公家・僧侶日記。経覚私要鈔など。
【第6回】
 報告4回目、戦国時代前期の公家日記。親長日記など。
【第7回】
 報告5回目、戦国時代の村落・庶民史料。菅浦文書・今堀日吉神社文書など。
【第8回】
 報告6回目、戦国時代の大名法。今川仮名目録など。
【第9回】
 報告7回目、戦国時代の大名文書。武田氏文書など。
【第10回】
 報告8回目、戦国時代の大名文書その2。伊達氏文書など。
【第11回】
 報告9回目、織豊期の軍記物など。信長公記・太閤記など。
【第12回】
 報告10回目、江戸時代前期の武家日記。鸚鵡籠中記など。
【第13回】
 報告11回目、江戸時代の史論書。読史余論など。
【第14回】
 古文書学的な講義を補足的に行う。
【第15回】
 後期のまとめと試験。