臨床柔道整復総合実習
TeachersNIRENGI TAKUMI
Grade, SemesterYear 4 1st semest []
CategorySpecial Core Courses
Elective, CreditsRequisites 2credit
 Syllabus Number7C417
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Course Description

最終学年の実技科目として、これまでの実技実習の集大成とします。主なねらいは3つです。
①これまでに学んできた主要な外傷に対する整復や固定、検査法の手技を一から理論的に再考することにより技術の精度を高め、また応用することを学びます。
②培ってきた知識と技術を臨床の場でスムーズに診察から施術までの流れに組み込めるよう、医療面接や患者への接遇も含めた総合的な患者対応力を学びます。またそのように接骨院で患者を診るという事柄を俯瞰して見ることで、柔道整復師が社会にどのように貢献できるのかを考えるきっかけを作ります。
③上記2つの内容についてグループディスカッション、およびプレゼンテーションを行うことにより自分の考えを整理し、ブラッシュアップします。
この授業では学位授与の方針(ディプロマポリシー)DP2 骨、関節、筋などの運動器の損傷に対する評価法、治療法、およびそれらの背景となる基礎理論を説明できる能力、DP3 骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷などの障害に対する柔道整復学に基づいた基本的治療を実践できる能力、DP4 柔道整復学の知識と技術をもって、国民の健康に貢献する意欲と倫理観を修得します。

Course Objectives

①学生は身体各部に適切な包帯法がある理由、また上手に包帯を巻くコツを理論的に説明できる。
②学生は徒手検査法とは身体にどのような負荷をかけるのかを解剖学的根拠に基づいて説明できる。
③学生は患者への負担を最低限とする適切な徒手検査法を実施できる。
④学生は骨折・脱臼の整復操作の弊害となるものを解剖学的に理解し、その根拠に基づいた整復操作を実施できる。
⑤学生は外傷に対する固定を損傷部位の安定性、QOL、拘縮予防の3点に基づいて工夫し作成できる。
⑥学生はRICE処置一つ一つの目的を解剖学的・病理学的に理解し適切な期間実施するための根拠を説明できる。
⑥学生は急性期、亜急性期、慢性期の後療法をそれぞれの症状に合わせて選択できる。
⑦学生は性差に配慮した身体操作ができる。
⑧学生は柔道整復師が国民の健康に貢献できる具体的内容を整形外科医と比較して説明できる。

Grading Policy

テスト(75%)
ペーパーテスト2回、実技テスト3回、全5回のテストで評価する。
1回当たりの成績評価配分は15%とする。

グループディスカッション&プレゼンテーション(25%)
各講義中の積極的な発言、及び発言内容の適格さによって評価する。

Textbook and Reference

KindTitleAuthorPublisher
Textbook柔道整復学・理論編(改訂第6版)全国柔道整復学校協会・教科書委員会南江堂
Textbook柔道整復学・実技編(改訂第2版)全国柔道整復学校協会・教科書委員会南江堂
Textbook解剖学(第2版)岸 清・石塚 寛医歯薬出版
References

Requirements(Assignments)

毎回の講義1週間前にグループディスカッションや実技に対しての課題を課します。その内容を事前に学習、発表できる形で箇条書きに文章化してきてください。また実技の際には医療面接も含めた実習を行います。医療面接の進め方については自分なりにどのように展開すべきかのシミュレーションを行ってきてください。
講義受講後はその内容について疑問点が残っていないかの確認を行ってください。その日の課題はその日のうちに解決する習慣をつけるように心がけましょう。
およそ、課題・予習に90分、復習に30分を見込んでいます。

Note

対面実技となるため、不織布マスク、及びフェイスシールドの着用を義務付けます。どちらかが欠けていても講義への参加は認められませんのでご注意ください。またその場合はその講義は欠席扱いとなります。

Schedule

1包帯法を科学する:包帯はどうしたら上手に巻ける?適材適所の走行を理解する
2性差を考える:異性を施術するにあたってどのような注意・工夫が必要か
3徒手検査法とは:検査法は損傷部位に負荷をかけているということに注意を払う
4試験①(ペーパーテスト1:骨折全般・包帯法)
5上手な整復とはなにか:なにが整復の弊害となっているのか?患者に負担の少ない牽引を行うには?
6試験②(ペーパーテスト2:脱臼全般・軟部組織損傷全般)
7上手な固定とはなにか:皮膚にストレスのかけず、骨の動きを止めるにはどうしたらよいのか?安定性・QOL・拘縮予防の3つの観点を持つ
8RICEを科学する:1つ1つの理屈を深く追求しよう
9後療法を計画する:施術プランの立て方
10運動療法の必要性:どのような場合に必要か
11柔道整復師の存在意義とは:10メートル離れたところに整形外科がある状況と想定して我々の存在意義を具体的に検討する
12試験③(実技試験:包帯法)
13試験④(実技試験:徒手検査法)
14試験⑤(実技試験:整復法)
15まとめ・振り返り