自動車工学
担当者井上 秀明
学年・開講期1年次 後期  [理工学部 機械・精密システム工学科]
科目の種類専門
区分・単位選択 2単位
科目ナンバー1L101

授業の概要(ねらい)

自動車の全体構造、および構成部品(エンジン、トランスミッション、タイヤなど)の構造と機能を学びます。また、自動車の走行時の操縦安定性、駆動性能、制動性能、乗り心地などの基本性能について主に力学的見地から理解を深めます。
この授業では、学位授与の方針(ディプロマポリシー)DP2に関する知識、技法を習得します。

授業の到達目標

自動車の全体構造、および構成部品の機能を理解し、説明できるようになります。
また、自動車の「走る、曲がる、止まる」の基本性能を、主に機械力学の基礎知識をベースに説明できるようになります。

成績評価の方法および基準

中間課題(60%)、最終課題(40%)により成績評価を行います。課題の解答例は授業中に解説します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書教科書を使用せず、必要に応じて関連資料をLMSで配布します
参考文献自動車工学 -基礎ー自動車技術会
参考文献基礎 自動車工学野崎博路東京電機大学出版
参考文献

準備学修の内容

毎回の授業内容について要点をレポートにまとめてください(A4_一枚を目安。1時間程度)。
前回までの授業内容を活用することが多いので、レポートで復習(授業中の問題を解きなおす)をしておいてください(30分程度)。

その他履修上の注意事項

授業開始毎に出欠を取ります。本講義の単位を取得するためには2/3以上の出席が必要となります。

授業内容

授業内容
第1回自動車の歴史、自動車の構成とその構造
第2回エンジン(エンジンの構造、性能・特性)
第3回補機類(燃料装置、吸気装置、排気装置、冷却装置、充電・始動装置)
第4回動力伝達装置(トルクと変速、MT、クラッチ、AT)
第5回サスペンション・タイヤ・ホイールの構造とその力学
第6回ステアリングの構造とその力学
第7回ブレーキの構造とその力学
第8回中間課題(グループワーク) 荷重移動と制動力配分
第9回操縦性と安定性
第10回中間課題(グループワーク) 定常円旋回とスタビリテイファクタ
第11回人間-自動車システム(運転のメカニズム、運転制御、ドライビングシミュレータ)
第12回中間課題(グループワーク) 前方注視モデル
第13回安全技術(衝突安全、予防安全)NCAP試験方法、事故分析
第14回自動車の将来(ハイブリッド車、燃料電池車、電気自動車、水素エンジン車、ITS技術)
第15回最終課題、まとめ