有機化学1
担当者内田 健一
学年・開講期2年次 前期  [理工学部 バイオサイエンス学科]
科目の種類専門
区分・単位選択 2単位
科目ナンバー5D156

授業の概要(ねらい)

バイオサイエンスを学ぶ上で、有機化学的な知識は必要不可欠です。エネルギー生産やDNAの複製をはじめ、病気による体の不調など、生体内で起こるすべての化学反応は、何も特別なものではなく、ガラス器具内で実験することができる有機化学反応と同じ法則に従っています。生命がどのように維持されているのかを解明したり、新しい薬を開発したりするためには有機化学の知識が必要です。この講義では、有機化学の基礎を身につけることを目標とします。授業は主に講義形式で行いますが、適宜ペアワークを行います。この講義は、DP1,DP2,DP3に関する知識や能力を修得します。

授業の到達目標

基礎有機化学に続いて、広範な有機化合物の中から、芳香族化合物、有機ハロゲン化合物、酸素を含む化合物の化学を中心に学習します。これらの化合物の基本的な性質を理解できるようになることを目標とします。また、有機化学の最も基本的な反応の反応機構について、芳香族化合物の求電子置換反応、求核置換反応(SN1、SN2)や脱離反応(E1、E2)を学習し理解できるようになることを目標とします。

成績評価の方法および基準

最終試験(100%)により評価します。適宜、練習問題を配布して次回の講義までに提出してもらいます。解答例をホームページ上にアップロードすることによりフィードバックします。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書ハート基礎有機化学(三訂版)
H.ハート、L.E.クレーン、D.J.ハート著、秋葉欣哉、奥彬訳培風館(ISBN4-563-04587-X)
参考文献特にありません

準備学修の内容

シラバスに記載されている講義のキーワードについて、事前に意味を調べてノートにおまとめておいてください(0.5時間)。また、講義の後に要約を提出してもらいます(1時間)。

その他履修上の注意事項

特にありません。

授業内容

授業内容
第1回芳香族化合物1  芳香族化合物の命名法、芳香族性、極限構造と共鳴エネルギー
第2回芳香族化合物2  芳香族化合物への求電子置換反応1
第3回芳香族化合物3  芳香族化合物への求電子置換反応2
第4回芳香族化合物4  o, p- 配向性とm- 配向性
第5回有機ハロゲン化合物1  求核置換反応、SN1反応とSN2反応1
第6回有機ハロゲン化合物2  求核置換反応、SN1反応とSN2反応2
第7回有機ハロゲン化合物3  E1脱離反応とE2脱離反応
第8回酸素を含む有機化合物1  アルコール類の命名法、アルコール類の性質
第9回酸素を含む有機化合物2  アルコールの合成法と反応
第10回酸素を含む有機化合物3  フェノールとチオールの反応
第11回酸素を含む有機化合物4  エーテルの命名法、エーテルの性質
第12回酸素を含む有機化合物5  エーテルとエポキシドの合成法
第13回酸素を含む有機化合物6  エーテルとエポキシドの反応
第14回有機金属化合物  Grignard試薬、有機リチウム化合物
第15回まとめと最終試験