担当者 | 宋 宇 | |
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学年・開講期 | 2年次 前期 [経済学部 地域経済学科] | |
科目の種類 | 専門 地方自治・行政 | |
区分・単位 | 選択 2単位 | |
科目ナンバー | 8C206 |
我々の生活は財政学と深くかかわっています。税を納めたり、国や地方自治体から公共サービスを受けたりしています。簡単にまとめると、それらが財政の入口(歳入)と出口(歳出)であります。財政赤字、財政再建、増税、社会保障といった様々な現実問題について、毎日のように報道されています。「財政学Ⅰ」は財政学の概観及びその基礎知識を学び、平易に説明していきます。
財政学Ⅱと合わせて、大学生があるべき思考力(考える力)を最大に引き出したいと考えます。財政学Ⅰは自分で考えることに重点おき(個人回答の小テスト方式)、財政学Ⅱではグループの知恵(グループワークによるリアクションペーパー)を合わせながら、ある問題を考え、討論していきます。
この授業では、DP1とDP2を習得します。本科目の国際比較の部分においては、実務経験によるものがあります。
本講義は財政学という学問を基礎から学べることができ、現実的な財政問題を考えながら財政の持続可能性について理解を深めることを目標としています。そして、学生は授業内の問題提起とその回答、さらに小テストを通じて文章力、思考力を高めることができます。
・授業中の発言(20%)、授業内の小テスト(30%)、定期試験(50%)
(注)①授業内の小テストは試験というより、むしろ自分なりのまとめとポイント整理となります。場合によって、考えや意見を述べる形式もあります。②大学の定期試験期間を利用し、期末テストを行います。③小テストの提出は定期試験が受けられる前提とします。
・フィードバックの方法
①毎回講義後に小テストを行い、その解説を次回の授業前に行います。
②定期試験の出題ポイントを事前にアナウンスし、採点ポイントと回答例をLMSを通じてフィードバックします。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | (2005)『財政学』 | 金澤史男 | 有斐閣ブックス |
参考文献 | (2007)『財政のしくみがわかる本』 | 神野直彦 | 岩波ジュニア新書566 |
予習:1時間程度
各回の授業内容に沿って、教科書をもって予習してください。予習した成果を箇条書きや文章などで整理することをおすすめします。
復習:1時間半程度
教科書とプリント内容を照り合わせながら、復習してください。未完成の講義内課題について作成します。
・税、地方財政に興味がある方は「租税論」、及び「財政学Ⅱ」と同時に履行されると良いでしょう。
・成績評価や試験の詳細について初回の講義で説明しますので、受講を希望される学生は必ず出席してください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンスとイントロダクション:財政とは何か |
第2回 | 財政学の展開(第2回授業の前に、第1回目の感想を発表してもらいます。特に財政とは何かについて自分なりに説明してみてください。受講者の都合により、第3回目授業の前に行う場合があります。) |
第3回 | 財政の役割 |
第4回 | 予算と財政民主主義 |
第5回 | 予算と予算制度 |
第6回 | 租税制度と租税改革 |
第7回 | 経費論と日本の政府支出 |
第8回 | 公債と財政赤字 |
第9回 | 公債と公債管理政策 |
第10回 | 財政投融資と財政投融資改革 |
第11回 | 社会保障と財政―医療、年金編 |
第12回 | 社会保障と財政―生活保護、社会福祉 |
第13回 | 財政政策(1)―景気変動との関係 |
第14回 | 財政政策(2)―財政再建政策 |
第15回 | 日本財政の特質及びその形成過程&全体のまとめ |